40才からの女性のためのひとりサルサ&ベリーダンス・初級教室【amordance】 齊藤なつブログ

もう若くないから…こそ!ダンスしましょ💕ダンスは心の美容液。アモールダンス主宰・齊藤なつのブログ

✨ベリー衣装一式の自力お直し 初心者向け

2016-10-25 07:00:00 | ダンスの道具類、衣類のこと
今日は、私が1ヵ月以上かけて気合いで書き上げた渾身の記事を掲載します。
満を持してこうして皆さまに公開できたこと、うれしく思います。

ベリーダンスの衣装一式の自力お直し。備忘録を兼ねて書きます。

裁縫素人初心者の私流のやり方、ゴムひもをつかった方法です。
ノンストレッチ衣装でも踊りやすく、体型が変化しても安心の方法。
衣装店のスタッフさん直伝の手法も含まれてます。
【心と環境の準備】

ベリー衣装一式のお直しは根気と時間が要ります。
また、微調整を繰り返しながら縫うていきますので、以下のことを準備したほうがベター。

1 なるべく一日で仕上げられるよう、お直しをする日を予め決めておく。

その日は一切予定をいれない。
再配達などもこの日は避ける。
家人が不在になり一人になれるとなお良し。

2 前日に3食を弁当などで用意しておく

衣装のお直しは1度はじめると区切りをつけるのが難しくなります。食事はなるべくサッと食べられる「弁当」を。

3 なるべく早起きする

衣装お直しは時間がかかるので、スタートが遅いと夜を徹しての作業になります。
暗くなると細かい作業はやりづらくなるので、なるべくお直し当日は早起きを

4下着は取り、前ファスナーの羽織ものを着て作業を。

ヌーブラや下地ブラを本番でつける場合は、本番と同じものをつけて作業を。
試着をして微調整をしながら作業しますので、脱ぎ着しやすい前ファスナーの羽織ものを着て。

満腹時を避け、排尿を済ませ、へそから下の体型をニュートラルな状態にしておく。
些末なことですが、満腹時や排尿前にはへそから下の腹囲がかなり広がります。この状態でサイズを合わせるのは避けたほうが良い。

ショーツも当日はくもの、またはそれに近いものをはく。上にはレギンスなど脱ぎ着しやすいものを。

面倒だからといって裸のまま作業すると風邪をひきます。(経験談)

【必要物品】

1衣装
写真の衣装はエジプト製 店舗にて試着のうえ購入

2針
絹針(衣装店員さん推奨)
絹針はたくさんの種類がありよくわからないですが、私はとりあえず「くけ」というのを使いました。細いので布通りが良く縫いやすい。同じ針を5~6本用意します。
理由はのちほど。

3糸
おすすめはJPコーツ糸 パッチワーク用の糸。〈利点〉
ロウでコーティングされているので、細いのに丈夫で布地通りが良い。
はりがあるのでほつれにくい初心者向けの糸。色も豊富で衣装に合わせやすい。
〈欠点〉
ビーズ針には通らない。
ちなみにビーズを使いたい場合は、
絹針にこちらのキルト糸を通して。
ロウびきしてないのでねじれやすい。↓

4カラーゴム
肌色が無難。衣装の色に合わせても。ユザワヤでたくさんの色があります。二センチ巾でなくても良いが細すぎるとサポート面がやや不安。

※衣装特殊生地店などで衣装専用のゴムもあります。
サテン地のベージュ、モカ、ブラックなど。

ただ少し割高です。
裁縫はあまり得意でない方などは、どうしても材料を余分に使ってしまいがち。

高価で限られた材料でやると、間違えが許されない状況に自分を追い込んでしまいます。

慣れるまでは、たっぷり容量でお手頃価格の材料を使うことをおすすめします。
多少間違えても、材料のストックがあれば気持ちのうえでも安心して作業できます。

5仮止めクリップロングサイズ
ブラの調整に大変便利。

6ホック(大きめのもの)
7スナップボタン(最大サイズを)
8マジックテープ←今回は使わなかった
※6~8は、なるべく多めに用意を。

8 ほつれ止めピケ ※以外ほピケ

【ヒップベルトのお直し】

両側をホックで止て着る、二枚に別れているタイプ。
ホックが止まりませんでした。


片方を付き合わせ、ゴムを縫い付けて接続。
付いてるホックは取り方がわからずそのままにしました。

もう片方のホックをとめて着る。

きつい場合は、
A付き合わせ部分に少し隙間をあける
Bホックの位置を変える
AorBどちらでも良いがベルトの中心がへその真下からずれないよう気を付ける。

付き合わせをそのまま縫い閉じる方法もあるけど、ゴムを縫い付けることでゴムの締め付け効果と伸縮性で踊り中もずれにくいのと、少々体のサイズが変化してもいちいちお直ししなくてすむので安心。

表から見た図
ゴムを縫い付けるときのポイント
☆予め針5~6本に糸を通しておくと作業が楽。
そのため同じ針を5~6本用意しておく。

☆ビーズやスパンコールで埋められた衣装は、それらを避けて縫う。

ベリー衣装は大変重いので、しっかり縫い付けます。畳を縫うように、「垂直に針を入れたら垂直に針を出す」というように、一針ずつ表まで貫通させて縫う。
針目はビーズやスパンコールで隠れてほとんど目立ちません。

「何縫い」というような形にこだわらずザクザクと、「数針並みorまつり縫いしたら返し縫い一針」くらいの縫い方で縫う。

ゴムが目立たないよう、ビーズ飾りを付けました。
私はくたびれてしまったのでこれだけにしましたが、もっと埋めたい方はお好みで。客席からはそれほどゴムは目立ちません。

【ブラのお直し】
ホルターネックタイプで首と背中にホックがありました。

その1ー首紐調整
首ひもをホックにするのは心配なので、縫い合わせていきます。

服を脱ぎ必ず試着をして調整を。
仮止めクリップで固定したところ。ここでは厳密に長さ決めなくても、希望より短くなければ大丈夫。
左右の首紐を重ねた部分の両端を縫います。
重ねた首紐の下側になったほうの首紐を、1センチ弱つまんで、肌色ゴムテープを縫い付ける。首紐の長さを決めてしまうより、こうして少し遊びを作りゴムで伸縮できるようにすると以下の利点が。

☆踊り中にブラがズレにくく、また体のサイズが少し変化してもいちいちお直ししなくてすむ。

☆ホルターブラ(ベリーブラは硬くて重い)による踊り中の後頸部の圧迫感が軽減できる


その2ー背面ホック調整
踊っているとき、背面ホックがとれないかヒヤヒヤしたり「つれ感」があり、練習したように踊れずもどかしい思いをしたあなたへ。

ゴムを使った背面ホック調整をご紹介❤

1 試着してホックの位置を決め仮止めクリップでマーク。
厳密に決めなくても大丈夫、ゆるくなければok。ちょっときついかな、という位置が良いかも。

背面のサイズ決めも、仮止めクリップがあれば一人でできます。

2ホックonゴムを作る。
肌色ゴムテープに、ホックの「受ける側」を縫い付ける。
肌色ゴムの端がほつれないよう、ほピケ処理又はかがって処理しておく。

3 ホックonゴムをブラ背面に縫い付ける。まず待ち針を打つ。
もともと付いていたホックは取り方がわからないので、つけたまま。

4 ホックonゴムの両端を縫い付ける。
四辺を縫ってしまうとゴムがうまく伸縮しないので、両端だけ縫い付ける。
ヒップスカーフお直しと同様、畳を縫うように垂直に貫通させながらゴムを縫い付ける。針目はきれいでなくても客席からは目立たないので、とにかくしっかり縫い付ける。かなりひっぱられる部分なので

5ゴムがチラ見えする部分に衣装と似ている飾りを縫い付けてカバーする

6ホックだけでは心配なのでスナップボタン(一番大きいサイズのもの)を付ける。


ホックをとめたところ客席から見たところ

ホックをブラに直接縫い付けても良いし、それが一般的なやり方ですが、
背ブラ周辺というのは実はもっとも動き、また、骨格やサイズが変化しやすい部分だと思うのです。

ゴムにホックを付けることで動きに合わせて背面ブラが伸び縮みしてくれるため

☆腕がのびのびと動かせるようになる

☆前傾姿勢時も背面の「つれ感」が気にならないハリージのヘアトスやヘッドロールものびのびできる。

☆ダンスを続けていると体が刻々と変わるため、ノンストレッチ衣装だと不便。
体が柔軟になってくると胸郭~肩甲骨の位置が、別人のように変わります。
筋肉と脂肪がつきやすい部分でもあり、そうした体格の変化にも都度お直しせずに対応できる。

その3ーカップ調整
カップが、大きいのです。

1青マーク部分の縫い目をほどいて開く。
⚠糸は分断しないこと!端糸を切ったら針先を使ってほどいていく。


2 綿をつめる。
キャンドゥの100%ポリ綿でok。
左右の見た目が均等になるよう詰める。
綿をつめたら閉じる前に必ず試着して確認を。

3 ほどいた縫い目を縫い閉じる。
開いたときにほどいた糸は閉じ目内に入れ込む。

4バストの大きめな人、バストが小さく沢山の綿を詰め込んだ人は

踊り中にバストトップがはみ出してしまうことがあるので、バストポケットを作る。
必ず試着して踊り、確認を。

ーバストポケットー

カップ中央裏側に二~三針糸を通して、カップ中央を窪ませる。

客席から見たところ



その4ーアーム調整
二の腕もサイズが変化しやすい部分。
また、アームの構造上片手で着用しずらい。
体型にフィットして、慌ただしいステージ前でも片手で楽に着用できる、ゴムを使ったお直しです。
5センチくらいのゴムテープを、アームの内側に縫い付ける。
緩いと落ちてきてしまうので、ほんの少しきついかなというくらいの位置で縫い付ける。ホックまたはスナップボタンを、アームを重ねた時にたわまない位置につけ直す。ホックをとめた時重ねた部分がたわんでいると踊り中にホックがとれてピラピラしたり、とれなくてもなんとなく二の腕が膨脹して見えるので、
アームがピタリと腕に巻き付いてるようにするのが理想。
客席から見たところ

その6ー小物調整
チョーカー
緩かったのと、ホックの口が開きすぎて止まらなかったので付け直した。でも今回チョーカーは使いませんでした。
ヘアバンド
緩かったので、ゴムを結んで調整した


所要時間=早朝5時半頃起床、
朝7時頃から始めて、
途中食事や最低限の家事(風呂掃除など) をはさみ、

作業完了したのは夜8時半すぎ頃。

すごいくたびれました…。

ゴムを使わずに直接ホック類を縫い付けてもいいのですが、サイズを確定してしまうのでなにかと不安。

とくに体質的に、または持病などがあってむくみやすく、体型の日内変動、月内変動が比較的大きい方におすすめかと思います。

私は排卵期や月経1~2日目などに全身が大変むくみ、ダンスシューズが入らなくなったり、耳の聞こえが悪くなるだけでなく、ブラや骨盤まわりなどもサイズが全然入らなくなってしまうんですね。

ゴムを使うことであそびと伸縮性をもたせたこのお直し法は、そんな体型の変化にもフィットしてくれます。

つまり女性の体に優しいお直し法でもある、と自負しております💖

ベリー衣装一式の自力お直し、あなたのお助けになればうれしいです。

ではまた❤


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