端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

2008-08-15 | Weblog
田舎では 盆と正月といわれるように 盆の行事は大切なものです。
特に新盆の仏様を迎える家では大変です。

親戚ご近所が新盆の家に招待を受け お坊さんのありがたいお経と
説教を聴き お膳が出ます。
故人の思い出話や 農作物の出来具合の話が弾みます。

少し千鳥足になった頃 集落のはずれのお墓まで 提灯を下げて
行列が続きます。

お墓に参り 頂いた提灯を 納めておしまいですが 其のお盆の料理
の一つに「さらし鯨」が必ず 出ます。

京都の「はも料理」のように 夏の特別の料理というのではなく
盆の料理の膳の一品なのです。

以前は鯨が沢山捕獲されていたので 安くで準備できましたが 
鯨の捕鯨が困難になってから めったに見ることもありませんでしたが
この地方では盆に欠かせないもの スーパーに並んでいました。

冷たい水でさらし 酢味噌で食べますが「これ」といった味のない
「さらし鯨」ですから 酢味噌の出来が かぎです。

鯨の代替に こんにゃくを間違うばかりに加工した 似せたものが出て
いますが こんにゃくはやっぱりこんにゃくです。
どうして 「さらし鯨」が盆の料理の一品なのか この地方だけの
食文化なのか 分かりませんが お盆にはなくてはならない 一品です。
コメント (4)
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