端布に恋した私

小さな端布を 縫い集めてつくるパッチワークは 
私の楽しい趣味の一つです。

りんご

2009-12-08 | Weblog
昨日の 朝刊に出ていた本が欲しくて 隣町の大きな本屋まで出かけましたが
何せ 田舎のこと まだ入荷していませんでした。
それならそれで アマゾンに頼むのにと 腹を立てて 本屋を一巡り。

そこで 平台で見つけたこの本。
一気に読んでしまいました。
一年中 お店に並んでいる りんご この季節はお裾分けで頂くこともあります。
北国の果物 手に取り 形を眺め 香りを確かめます。

満遍なく 赤い色がついているりんごは 一個一個 玉をまわして太陽に当てた
農家の苦労を 感じます。

今流行の美味しいりんご 形はより大きく 色はより赤く 味はより美味しく
と改良され 原種とは程遠い 品種となり 害虫や病気に弱くなり 
りんご農家のご苦労も並大抵でないことを 知りました。

そんな中 完全に無農薬 無肥料で より美味しく 糖度の高いりんごを 耕作しておられる方の 奮戦記です。

10年間は まったくりんごが実を付けず 赤貧の暮らしだったと 記してあります。

この 地球すべてのものが 役に立っているとの 言葉に 胸が詰まります。
草を枯れさせる 除草剤 虫を殺す 殺虫剤 ソレが人間に安全なわけはありません。

家族がそれらの被害にあって 口に入れる食べ物がこれではいけないと 決意して手探りで安全な りんご作りが始まったまです。

そのご苦労と ご本人の固い決意とりんごに対しての あふれんばかりの愛情
そして 著者木村さんの強い意志 感激の一冊です。

暖かいところに住む私の りんごの知識は浅いものです。
スーパーに並ぶりんごと品種が少し理解できるくらいのものです。

昔のあの 真赤で小さくて少しすっぱい 紅玉 近頃は見かけません。

あの「赤毛のアン」の舞台の プリンスエドワード島の写真集や話に出てくる
自然の中の 小ぶりのりんごを思い出しました。

小さくて 甘くて 少しすっぱくて 堅くて 真赤なりんご そんな自然なりんご
に出会いたいものです。
コメント (2)
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