私の集落 二箇所にお大師様が祭られています。 南側の20戸でお守りする お大師様のお接待の日が 今日でした。
朝から お米を五合づつ持ち寄り 小豆ご飯を炊きます。 其の量は 六升ほど。
もち米の赤飯ではなく 普通のご飯に小豆をいれたものです。 なぜもち米でないのか 他所から嫁に来た私には 分かりません。 それに 畑の野菜 こんにゃく 新筍など沢山入れた 白あえ そして持ち寄った 色々なお漬物で 接待です。
集落の お大師様の前に シートを広げ テーブルを並べて 集落の皆が集まり 一緒に会食です。 通りがかりの 墓参り帰りの方にも お参りしてもらい 接待です。
科学が進み 時代は進歩しても 今回の震災のように予測も出来ない悲惨な出来事に 遭遇するのです。 昔の人は 謙虚に日ごろから お大師様の前を通るとき 自然と手おあわせ 日ごろの無事や家族の安全を お祈りしていたのでしょう。
冠婚葬祭も 業者に頼み 農作業が機械化され 共同の仕事がなくなった今 農家でも ご近所めったに 顔を合わせることもありません。大きな災害に遭遇したとき 私達高齢者は 一番にご近所の世話になる立場です。
いつもは 静かな集落も にぎやかな オバサンたちの 声が 弾んでいました。ご近所のつながりを 確かめ合った半日でした。