超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

<span itemprop="headline">聖書を閉じて街へ出かける</span>

2011-01-13 00:54:19 | 無題

マゼール&バイエルン放送響のブルックナー全集を聞く。響きが深く間合いが絶妙である。
ブルックナー全集を聞きながらギリシア語英語対訳新約聖書を読む。
ユダヤ教の長老たちと祭司長がエルサレムで教えを説くイエスに向かって、「一体何の権威でこのようなことをしているのか」と尋ねる。
イエスは「私の問いに答えたら私も答えよう」と言った。「バプテスマのヨハネの洗礼は天からのものか、人からのものか。」
長老たちと祭司長は話し合って言った。
「もし天からのものだと答えたら、それではなぜ彼を信じなかったのかと言うだろう。もし、人からのものだと答えたら群衆が怖い。というのは人々は皆ヨハネを預言者だと信じているから、彼らは怒って私たちを襲うだろう。」
そこで長老たちと祭司長は「分からない」と答えた。
そこでイエスも「では私も何の権威で語るか言わないでおこう」と言った。スリリングなやり取りである。
エルサレムに近づき、エルサレムに入ってからのイエスは並みならぬ緊張感で行動している。
死を覚悟しているから只ならぬ空気である。
あたかも旧来の論理と私の柔和な詩的な働きのどちらが天に届くのか、と問うているようだ。
そこまで読んで本を閉じ、チェット・ベイカーのメンブラン社の10枚組マイ・ファニー・ヴァレンタインを聞く。50年代の録音だがいい雰囲気を醸し出している。
そのあと、友人から電話があり、新宿で飲む。
スティーヴ・ウィンウッドはブルー・アイド・ソウルの天才だ、
金沢で行くのは着弾点観測所跡だ、金沢のタウン誌はいい、
寺尾沙穂はライヴで聞いたら号泣ものだ、
はっぴいえんどの「風を集めて」を和田アキ子が歌うのか、
映画「ビートニク」は主題歌が可笑しい、「たまの映画」には興味があるなどと語っていた。
帰ってルドルフ・ケンペのミュンヘン・フィルとのブラームス全集を聞く。
止まらない柔和な声の働きが何光年も越えて波打つ



コメント
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