クルト・ザンデルリンクのEMIのベートーヴェン交響曲全集を聞く。
残響が多い、巨匠テンポのコクと艶のある世紀の名演。
これを聞くと同じザンデルリンクのベルリン響のブラームス交響曲全集を思い出す。
同じく巨匠テンポの名演と言えばオットー・クレンペラーのEMIのベートーヴェン交響曲全集があるが、ザンデルリンクのほうが残響が多い余韻のある名演。
母が車でワルター・クリーンのシューベルト・ピアノソナタ全集を聞いていたら、同乗した音楽評論家のY女史が、渋いの聞いていますねぇ、と感嘆したという。
私が貸してあげたCDなのでその話を聞いてちょっと嬉しい。
クレンペラー名演集10CDはブルックナーの4番7番8番は素晴らしいが、ベートーヴェン交響曲のライヴ音源が貧弱な音だ。
ブラームスの1番と3番はいいから、ブラームスとブルックナーのライヴを聞きたい人にはお勧めである。
私は今度大学時代の友人とみんな違ってみんな良いの精神でグループ展を開く。
プロに見せられる代物じゃないが、笑っちゃう傑作ぞろいだ。
私は「音楽頭」という絵と「見てましたよ」という絵と「旅行犬」という絵を出展する。
クルト・ザンデルリンクの運命も佳境に入った。
自分の周りに美の壁を築いて自分の詩心を守りたい。
クルト・ザンデルリンクを繰り返し聞いて世間の荒波に耐えている。
いつの日か私の下手な絵を見つけ屈託のない笑みが漏れれば