先日は母の日なので神戸屋レストランに母に会いに行った。フィレ肉のステーキを食べた。パンは食べ放題。
母はフランス語会話教室で苦労している話、宝生流の観世能を着物で見に行った話を面白おかしく話す。
行き帰りに母の車で聞いたメンブランのマーラー10CDのボールト指揮第三番がひじょうによかった。
帰ってノイマン&チェコフィルのマーラーの三番を繰り返し聞いている。大地の歌の惜別の情への共感を書いた宇野功芳氏のライナーズノートは素晴らしい。
ノイマン&チェコフィルのマーラーはいつ聴いても飽きない。
私はスプラフォンのチェコ製のマーラーをばらで買ったので、
出窓をあしらった上品なジャケットを代わる代わる立て掛けて
ノイマン&チェコフィルのマーラーを聞いている。
今度バーンスタインのニューヨークフィルのCBS盤が
廉価で発売されるのも嬉しいところだ。
最近絵を描いてグループ展に出展したり、旧交を暖めたりしている。
クラシック好きの友人が私はベートーヴェンの弦楽四重奏曲集では何を聞いているのか訊いた。
私は真っ先にズスケ四重奏団を挙げ、ゲヴァントハウス四重奏団を次に挙げ、
それからバリリ四重奏団を誉め、ウィーンコンツェルトハウス四重奏団を付け加えた。
毛色は違うがジュリアード四重奏団も聞くと言った。
クラシック好きな友人は堅実なドイツオーストリア的演奏や
超絶技巧の走りとなったジュリアードも悪くないが
イタリア弦楽四重奏団がそれとは違ったおおらかさがあって素晴らしいと言う。
バリリ四重奏団ともコンツェルトハウス四重奏団ともシューベルトの鱒(ます)を録音したパウルバドゥラスコダはバリリの方が評判が高いがシューベルトに合っているのはコンツェルトハウス四重奏団のテンポだと後年語ったと聞く。私はブルックナーの深淵に触れる音響体験を愛するがマーラーやリヒャルト・シュトラウスの崩壊感覚も捨てがたいと話す。
堅実な独墺系の弦楽も大地の歌の惜別も追う