グループ展に絵を出している関係でオープニングパーティに出席した。
女性の友人が学生時代に中東・ヨーロッパ旅行を共に旅した友人と
久方ぶりに会って感慨深そうだった。
私はと言えば、画廊のカフェで掛かっている
シベリウスの演奏が印象的で気になって仕方がないので店主に聞くと、
取り出して見せてくれたが、アシュケナージ指揮のデッカのシベリウス集らしい。
実は私のクラシック好きな友人が私に貸したいと渡したCDがあるというので、
これかと思ったら大違い。
友人が貸してくれたCDはボールト指揮
エルガーの二曲の交響曲と管弦楽集(東芝EMI、廃盤)と
イタリア四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏全集(イタリア盤廃盤)
の二つのボックスセットだった。
帰ってエルガーを聞いてみたが、これが良い。
ボールトがこんな良い録音を残していたのか、と仰天した。
交響曲自体威風堂々調で悠然とした足取りが何とも心地よい。
このエルガーの録音は輸入盤もあるらしくこれから買う人にはそれをお勧めしたい。
私が貸してもらった東芝EMI盤は廃盤で、かつては八五〇〇円ぐらいで売っていたらしい。
そんな貴重な品をよく貸してくれたものだ。
展覧会では学生向きの読本を出している講師の女性が友人の娘に人気があったり、
予備校講師の友人が若い女性に囲まれていたり、
中年の男性が年の割に若くて痩せていると誉められていたり、羨ましい限りである。
私は端の方で自分で差し入れたデンマーク・クッキーをぼりぼり食べて、ビールを飲んでいた。
グループ展では犬の絵、ターンテーブルの絵、白いぬいぐるみの絵を三点出展した。
他の人もみな個性豊かな力作揃いである。
それぞれの種を咲かせて旅をした友人たちが集うギャラリー