超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

加藤繁樹氏、旧約聖書を詠む

2019-07-07 12:58:25 | 無題
加藤繁樹著、「短歌で読む旧約聖書」郵送で来る。
面白いので読者に紹介したい。

創世記
七日目に全ての御業治まりて宇宙の仕組み整いにけり
主の神は男に似合う助け手をあばら骨とり造り給えり
誘惑に負けてこの世の罪を受くアダムとエバは神にそむけり
弟のアベル殺しの魔のカインエデンの東においやられけり
万物を消し去りあとをまかすべく全きノアを主は選びけり
箱舟の内なるもののその外の生あるものは消されけるかな
主によらぬバベルの塔のいたけだか神来たりきてたしなめ散らす
アブラムはイスラエルの祖といわれけるセムより数え十代目なり
出エジプト記
イスラエルのヤコブ一族多産にてエジプトの地に満ち溢れけり
苦しみに嘆き悲しむイスラエル神は誘う豊かなる地へ
モーセの手杖をかざせば潮ひきて海の真中に陸地あらわる
神よりのお告げを受けて山を下りモーセは民にしらしめにけり
ヨブ記
主の御手よヨブの幸せ打たれよとサタンは強く訴えにけり
我が命生れしことを呪いけり暗闇に浮ぶヨブの姿よ
全能の神に対するしもべヨブ逆らい責める資格はありや
イザヤ書
アモツの子イザヤの見たる幻はユダ・エルサレム駆け巡りけり
主の神はひとりの男の子与えられ奇しきみわざをなし給うかな
十字架の贖罪の道貫きて神の子羊世を救いたり —以上、加藤繁樹作

よくぞ、ここまで作ったものだとつくづく思う。偉業である。

主の道を整えてきた道のりを旧約の書はよく描き切る—私の作

コメント
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