超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

バーンスタインは昔から全身バーンスタイン

2019-07-11 19:35:25 | 無題
バーンスタインのソニーのマーラー・ボックスを聞いている。
新盤のほうが超弩級の名演揃いなのは確かだが、2番と3番以外1枚に収まる
旧盤のバーンスタインのマーラーも捨てがたい。
細君の逝去辺りから、神話の域に突入するバーンスタインの指揮であるが、
旧盤も十分「入魂の名演」であることに変わりない。
却って流れがスムーズで、これでもいいんじゃないの?と思うようになってきた。
ソニーの数年前から発売しているバーンスタインのマーラー旧盤の全集は
今2800円ぐらいだが、発売当時は1800円ぐらいだった。
価格破壊の全集である。
しかも、インナースリーブが地味に全曲オリジナルジャケットなのである。
そしてCDの表て面が黒い、疑似LP仕様なのである。
つまり作りが異様に凝っていてサービス満点なのだ。
ソニーから出ているバーンスタインの全集は他にも
シベリウス、チャイコフスキー、ベートーヴェンなどがあるが、
DG盤の好きな曲だけを思いっきり思い入れ深く演奏するスタイルには
及ばないにせよ、全集という制約のなかで、どれもバーンスタインが
入魂しているのはありありとわかる。
全集ではないがハイドン後期選集なんかも、地鳴りがするような、
マーラーを振っているような入魂ぶりで、迫力が違う。
バーンスタインは若い頃から、いい仕事をしている。
DG盤はすでに神話だが、ソニー盤(CBS)の頃も
全身、バーンスタインだったのだと思う。
 
入魂の交響曲の演奏で全身全霊没入する音
コメント
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