超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歴史と天使と明るい夜の話

2019-07-22 19:09:15 | 無題
出口治明著「哲学と宗教全史」は、大風呂敷だが、よく書けているなら読みたい。
他の人の本で「五大宗教全史」とか、出ているのに気づいた。
それにしても、「哲学と宗教全史」とはたいへん欲張りなお得本である。
宗教だけならわかるが、西洋哲学に、中東、アジア哲学も込みなのだ。
この出口治明さん、「全世界史」上下巻というこれまた壮大な本を
すでに発表している。大風呂敷もここまでくると天晴れである。

アボット・ハンダーソン・セイヤーの「天使」(1887)という絵の複製画を待っている。
モデルはハンダーソンの娘のメアリー・セイヤーだという。
ボーイッシュで美しい天使の絵だ。
メアリー・セイヤー自体を描いた絵も残っている。確かに似ている。
その面影が時代を越えて天使として眺められるとは、不思議な運命だ。

哲学で話題のカンタン・メイヤスーの本を読み返す。
「意識の外に、物自体は疑いなく実在する、
その実在は、偶然に、別様に変わる、」と言う。
ほんとうなのかな。

哲学者ハイデガーのことばに
不安の無の明るい夜、という一節がある。
これも謎めいているが、無に照らされて「在るということ」が浮かび上がる、
それは一種の明るい夜だ、という話らしい。

一枚の絵に描かれた天使から明るい夜の兆し広がる
コメント
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