超人日記・作文

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

光源氏の情愛地獄

2022-02-09 16:38:41 | 無題
今日は、メモ書きの疲れが軽いので、午後散歩に行き、
帰ってエクレア食べて、王様文庫の『源氏物語』の超訳を読む。
由良弥生著。
光源氏にかかわった主な女性が、六章立てぐらいで描写されている。
最初に、正室の葵上について読む。
光源氏12歳、葵上16歳で添い臥し。
それから10年間、仮面夫婦状態。
光源氏は外で浮名を立てて、すっかり遊び人として有名になっている。
成人した光源氏の女性扱いの巧いことに葵上はびっくりした。
ここの部分はかなりキワドい描写が続いた。
元の文もそうなのだろう。
光源氏をオトコにした六条御息所に葵上は嫉妬する。
あの人に勝つためには子どもを授かること。
そして見事、難産を経て長男を生む。
だが光源氏が時折見せる寂しい顔は、義理の母・藤壺に対する
思慕の情。藤壺は光源氏の実母・桐壷に生き写しの、帝の後妻。
(ちなみにのちに、この藤壺に似ているということで、10歳の紫の上を引き取り、
理想の女性に育てて、ほぼ正妻の地位を与えている。)
子どもを授かった葵上に、嫉妬に駆られた六条御息所の生霊が
憑りついて、病で苦しめる。失意のなか最初の正室・葵上は
息を引き取る。なんでこんな泥沼男女ストーリーなのか。

泥沼の情愛地獄描き出す紫式部が異様に怖い
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マリネッティやショスタコは美か

2022-02-09 05:54:15 | 無題
古書のメモ書き、なかなか順調。
この春、あと2冊と、ノートのまとめだ。

基本的に、芸術を政治に利用するのはよくないと
思っているのだが、マリネッティのスピード・マニアの
未来派宣言とか、ショスタコーヴィチの革命の記憶を
あとから掻き立てる緊迫感のある交響曲とか、
ぐっと来るものがある。
でも、その政治的主張は年月を経てとうに風化していて、
芸術的価値だけが、今も鑑賞に堪えると言える。

今村仁司著の本、取り寄せる。
多木浩二著の本は、レビューを見て、
引用された部分を読んだだけで、お手上げ。

私がメモ書きを終えるまで、体力が持つかな。
この春中に間に合うかな、と気を揉む。
珈琲飲んで、焦らず、自分を励ましている。

爆音の空中戦の戦闘機 進撃にさえ酔っていいのか

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