歳時記俳句・植樹祭

新年度動き始める春曇り
春の花三つ選んで諸事祝う
もう一度出直せるかも水温む
後半生多忙な時期を卒業す
賑やかに春笑う顔目に光り
軽やかな春の服には世界地図
スーパーの寿し終えた後春のお茶
過ぎた日を再び生きる植樹祭
涅槃会に涙を流す明恵かな
汗滲む上前取られ多喜二の忌
天使にもなる素振りなき小雀や
メーデーに梅も桜も北は咲く
ライラックそぞろ歩きも遠き川
雪山の眠りを覚ます柳の芽
春の謎幾重も秘めて苺咲く
月寒の学び舎に咲く桜草

過ぎた日を再び生きる植樹祭　春出づる葉は尽きることなく