朝、外はつるつる滑るけど足許に気をつけて歩幅を狭くしてスパイクを立ててベーカリー行く。
途中ゲオ見るがセルCDで見るべきものは全くなし。
都会へ出ないとCD手に入らない。
そのあと、相談事をしていた友人が今夜じっくり話そうよと言ってくれる。有難い。
仕事行って夜帰って来る。
帰って鏡餅割って鏡開きのお汁粉食べる。
夕飯は白身魚フライとカレー。
友人が私の相談に明快に答えてくれて、
悩むには当たらないことが判明し、光がパッと射した。
この友人はバレンボイム&ヨーロッパ室内管のモーツァルトピアノ協奏曲でモーツァルトの良さが分かったとのこと。
永井均氏の本とか宇都宮芳明さんの本とかいろいろ教えてくれた。
私の学友だし十何年も私と「薔薇の名前」のような
古典解読みたいな暮らしを一緒にしていたので、
私が何を考えあぐねていたのかよく理解してくれて賢明な答えを呉れた。
私のいちばん浮かばれない頃もよく知っていて、私の理解者である。
クラ友なのでその点も阿吽の呼吸である。
ワルターは旧盤がえぐいとか、シェルヘンは田園の緩徐楽章で
切れるとか爆笑である。
モノトロンはアナログシンセか、ノイズが出るのか、耳コピでソナタやサティか、と話す。
友人の助言を100%実行できないかもしれないが、
見当識がついた。山も越えれる。
「独りで立てるかい?そんな夢から覚めて。君の心に佇む友だちピーター、ケイト、&ガープ」
(鈴木慶一、博文「なんだ?このユーウツは!」)
方向がまるで見えない山道で袋小路を抜ける一言
昼フランスパンとカマンベール。
ドーパミンが出ない。
珈琲飲む。ギーレンのEМIのベートーヴェン聞く。
取り敢えず本を開いてメモ書き始める。
本の内容の熱気、本の著者の熱気でメモ書きにのめり込める。
年末年始のメモ書きが今日ぎりぎり終わる。
過去のメモ書きに線を引く。
知人から夕方に親切なメール来る。
たいへん有難い内容だった。
年末年始の締めくくりに何を聞こうかと迷った。
直感的にタバコフのマーラー全集を手に取って聞く。
タバコフのマーラー、突き放したような音響と爆演の取り合わせ。
私のよく聞いた演奏なので久しぶりで懐かしい。
タバコフとかマタチッチとか知らない人が聞くと
語感が面白い名まえらしい。
タバコフはちょっとユーモラスな間合いの取り方で
聞いた感じも刺激的で癖になる演奏だ。
タバコフにはショスタコーヴィチ完成させて
格安で一挙に全集化してほしい。
バーリアル・ノンアルコール飲料を開封して飲む。
タバコフは時々優美に鳴らしたりして
変化に富んでいる。私の耳と親和性がある。
時々モノトロン・デュオでソナタを鳴らして遊ぶ。
マーラー巨人も佳境に入った。一息つける。
出て来ない脳の刺激を引き出して一仕事終え気が軽くなる
手掛けたい仕事の見取り図を描く。好い兆し。
バスで床屋さんまで行って混んでいるのでベーカリーで待つ。
そのあと床屋さん行き好みの長さに切ってもらう。
帰ってとんこつラーメン食べる。
午後宅配便でコーグのモノトロン・デュオ届く。
ハイチの民族誌メモ書きする。
きのうその映像をインターネットで見た。
打楽器と歌がテンション高い。十字路で踊る。
体の回転が酩酊感に誘う。
鶏を振りかざす。
カメラが異様に近い。カメラを回す眼が入り込んでいる。
夕方、モノトロン・デュオ開封してシューベルトのピアノソナタD960を練習する。
私は楽器がまるで弾けないのだが、モノトロンなら
弾けない人でも弾けるという触れ込みなので
2600円だし、騙されたと思って入手した。
「ずっとやりたかったことを、やりなさい」である。
つっかえつっかえピアノソナタのフレーズを
弾いて遊んでいる。(ノイズをいじって楽しむまでは行かない。)
楽器に無縁な私が鍵盤をいじっているだけで画期的だ。
おもちゃで遊んでいるだけなので、仕事と関係なく
ストレス・フリーである。
おやつを食べて、また楽器演奏(爆笑)。
正確に心のなかで鳴っているピアノソナタを指で追いかけ
今日は午前中ベーカリーを往復し、昼はそばを食べる。
午後あの世論読む。この連休でフォークロアをひとまず終える予定。
2時に叔父さんと電話でご挨拶して早速お会いする機会を頂き、
最寄り駅で会って
繁華街のビアホールで一族四人で夕方お食事する。
私の家の年賀状はタッチが面白いと褒めてもらった。
あがた森魚さんの映画の話、
正教会の建物はどこも異国情緒があって描き甲斐があると言う話、
自分で本を読んで健康管理をしていると言う話、
叔母さんの友人の娘さんが開いている喫茶店は私の家の近くで雰囲気があると言う話、
他の叔母さんたちの近況、家族の近況、
叔父さんは一万枚スケッチを描いて、紙が足りないので両面同じく描ける画用紙を買って
裏表に絵を描いていると言う話、
私のブログは訪問者総数がけっこう多いけど記事は600かと言う話を叔父さんたちが話す。
私は仕事の下準備の話、私の短歌を熱心に読んでくれるご年配の方がいる話、
転んで一瞬記憶が飛んだ話、私の老眼が進んでいる話などを話す。
角切りステーキ、ビーフシチュー、海老とアボガドのサラダ、ピザを頼む。
叔父さんたちはニュージーランドのマオリ族やオーストラリアの先住民と
旅先で知り合った話をしてくれて、私は本や映像で学んでいたところで、
ひじょうに興味を引かれた。また6人介せば人はみなどこかで繋がるという
六次の隔たりの話も納得である。叔父さんが前に話していた円空の話も
今度ゆっくり伺いたいものだ。
嬉しい一日だった。いい一年になりそうだ。
久々にビール片手に談笑し絵を描く家系一堂に会す
今日も朝、お節料理とお雑煮。
昨日読んだ本は行者を生きたまま海に流すとか、
行者が断食して即身成仏するとか、
山のなかであの世巡りをして生まれ変わるという話だった。
今日は来世観の文化論を読む。
なかなか気重で手が着かなかったが
シューベルトD960を聞いて
しばらくぱらぱらめくってから熟読した。
ヘルマン・シェルヘンのメンブランのマーラー10CD
来るまで、キリル・・コンドラシンのマーラー聞く。
キリル・コンドラシンはヴェネツィア盤とメロディア盤ある。
読書終わってベーカリーまで散歩に行くが
レジが混んでいてコーヒー注文できず帰ってきた。
スーパーで10貫398円の握り寿し買う。
久しぶりにいつもの価格に戻った。
31日は3倍で売っていたのだ。
広告を全部消すソフトはいいかも知れない。
お節は、田作り、黒豆、きんぴら、煮物、昆布巻き、蒲鉾。
去年はヴェーグ四重奏団の芸術(スクリベンドゥム)を
三が日に注文していた。今はメンブランでベートーヴェン
とバルトークのヴェーグ四重奏団の全集がメンブランで
10CD2千円で売っている。何でもメンブランの手に掛かると
激安である。でもデフレだからCDは売れない。
ゆっくりと新しい年が始動している。
ゆっくりと車輪を回し走り出す機関車のような新しい年