ブログに書いてきた短歌を選んで一挙公開第2弾。
荒れた手が波止場で無人船を待つ天の陽差しを迎え入れよう
立っている大地は丸くはっとする空の青さがまた泣けてくる
さぁ今宵ミスター・カイトの施しでトランポリンでショーが始まる
紙面にも形を変えて現れる日々の秘密を明日は知らない
聖堂にギリシャ神話の星空を描いてみたい旅の終わりに
十字架の息絶えるとき目に映る花に静かな天の陽が差す
気がつけば日記の数が二十冊記憶の粒は友のあの顔
蘇える詩人の声が歌い出す養蜂箱の冥界の秘密
無理してもできないことはできないが扉は開く思いがあれば
ヤマガラのさえずりを聞きブランコで一段落と取り敢えず書く
年の瀬に聖なるときを連れて来る乳飲み子の日が町の隅にも
雪ぞりで配って歩く幸せを山高く乗せ地の塩が行く
珈琲の深煎りを飲み帰宅して友を励みにもう一歩だけ
人生がまた交差して再会の共鳴深く町に粉雪
遠くから謎掛けをする老賢者ヨーダの問いにフォースで答える
真夏日に微風の窓に助けられ眠りに落ちて詩片みつける
いつの日か私の下手な絵をみつけ屈託のない笑みが漏れれば
北国は全てが白い聖人日肩にも降りる無垢の結晶
同じ空見ているはずの友だちを目蓋に浮かべ書けぬ字を書く
誕生日こころの穴を繕って蟹座A型また歩き出す
荒れた手が波止場で無人船を待つ天の陽差しを迎え入れよう
立っている大地は丸くはっとする空の青さがまた泣けてくる
さぁ今宵ミスター・カイトの施しでトランポリンでショーが始まる
紙面にも形を変えて現れる日々の秘密を明日は知らない
聖堂にギリシャ神話の星空を描いてみたい旅の終わりに
十字架の息絶えるとき目に映る花に静かな天の陽が差す
気がつけば日記の数が二十冊記憶の粒は友のあの顔
蘇える詩人の声が歌い出す養蜂箱の冥界の秘密
無理してもできないことはできないが扉は開く思いがあれば
ヤマガラのさえずりを聞きブランコで一段落と取り敢えず書く
年の瀬に聖なるときを連れて来る乳飲み子の日が町の隅にも
雪ぞりで配って歩く幸せを山高く乗せ地の塩が行く
珈琲の深煎りを飲み帰宅して友を励みにもう一歩だけ
人生がまた交差して再会の共鳴深く町に粉雪
遠くから謎掛けをする老賢者ヨーダの問いにフォースで答える
真夏日に微風の窓に助けられ眠りに落ちて詩片みつける
いつの日か私の下手な絵をみつけ屈託のない笑みが漏れれば
北国は全てが白い聖人日肩にも降りる無垢の結晶
同じ空見ているはずの友だちを目蓋に浮かべ書けぬ字を書く
誕生日こころの穴を繕って蟹座A型また歩き出す
ブログで書いた短歌より、一部自選してみる。
粉雪の粒のごとくにちらほらと肩にも止まる冬の偶然
一通り運命の輪が回ったら少し休んで産声を上げる
木洩れ日の木立を歩き伝説の詩人の声が耳に囁く
山奥の樹木男の澄んだ目で冬の魔物の謎をみつめる
北国の町で詩情を糧とするイーハトーボまであと何マイル
雀さえ天使に見える清らかな澄んだ瞳で濁世を生きる
養蜂の箱にひっそり蜜の罠詩人の首が歌うこの頃
夢に見た心の旅の結晶が輝いている冬の手応え
馬小屋で生まれた人が地を照らす北の外れの静かなノエル
霊界と探偵団を極彩で描く油絵の謎が知りたい
毎日が日記のように過ぎてゆく春待ち花の北の一月
こぐま座や天文台を見て歩き凍てつく冬に一呼吸する
公園の小山で初のそり滑り帰りに一番星をみつける
町なかに自然の叡智が闊歩する午後に天使の深い眼と遭う
人を獲る漁師になれず満天の星に従い荒れ野を漂う
カラフルな遠くの友を栞とす今日の暗さを天のみぞ知る
日々臥して夢は冬野をひた走るいずれは星に迷う明日でも
粉雪の粒のごとくにちらほらと肩にも止まる冬の偶然
一通り運命の輪が回ったら少し休んで産声を上げる
木洩れ日の木立を歩き伝説の詩人の声が耳に囁く
山奥の樹木男の澄んだ目で冬の魔物の謎をみつめる
北国の町で詩情を糧とするイーハトーボまであと何マイル
雀さえ天使に見える清らかな澄んだ瞳で濁世を生きる
養蜂の箱にひっそり蜜の罠詩人の首が歌うこの頃
夢に見た心の旅の結晶が輝いている冬の手応え
馬小屋で生まれた人が地を照らす北の外れの静かなノエル
霊界と探偵団を極彩で描く油絵の謎が知りたい
毎日が日記のように過ぎてゆく春待ち花の北の一月
こぐま座や天文台を見て歩き凍てつく冬に一呼吸する
公園の小山で初のそり滑り帰りに一番星をみつける
町なかに自然の叡智が闊歩する午後に天使の深い眼と遭う
人を獲る漁師になれず満天の星に従い荒れ野を漂う
カラフルな遠くの友を栞とす今日の暗さを天のみぞ知る
日々臥して夢は冬野をひた走るいずれは星に迷う明日でも
「眠れないほどおもしろい徒然草」板野博行著を読む。
これを読むと吉田兼好には、法師としての建て前と
人情の機微の両輪があることがわかる。
この世は無常だ、物事に執着するな、独り身こそ自由だ、
と法師としては言っておきながら、
辛い恋に思い悩むことこそ、貴いとも言う。
友だちにしたくないのは、身分の高い人、
友だちにしたいのは、旨いものをくれる人とも言う。
いちばん名言だと思うのは、今日を人生最期の一日
だと思って、今日できることをするのが肝心という一節。
スティーヴ・ジョブズも同じことを言っていた。
徒然なるままに日暮らし、というのは、暇な呑気暮らし
かと思ったら、このつれづれは、無一物の境涯を
理想とする兼好法師の矜持を示しているとわかる。
兼好は無常を知れと言いながら辛い思いも貴いと足す
これを読むと吉田兼好には、法師としての建て前と
人情の機微の両輪があることがわかる。
この世は無常だ、物事に執着するな、独り身こそ自由だ、
と法師としては言っておきながら、
辛い恋に思い悩むことこそ、貴いとも言う。
友だちにしたくないのは、身分の高い人、
友だちにしたいのは、旨いものをくれる人とも言う。
いちばん名言だと思うのは、今日を人生最期の一日
だと思って、今日できることをするのが肝心という一節。
スティーヴ・ジョブズも同じことを言っていた。
徒然なるままに日暮らし、というのは、暇な呑気暮らし
かと思ったら、このつれづれは、無一物の境涯を
理想とする兼好法師の矜持を示しているとわかる。
兼好は無常を知れと言いながら辛い思いも貴いと足す
行く人も厚手の上着春寒し
北の子がそりに引かれて春浅し
山近く過去の面影冴えわたる
傘を閉じふと見上げれば朧ろ月
待ち人の兆しも近く淡い雪
月寒の時計塔にも雪残る
先々の仕事は知れず雪間行く
故郷の消えた妹流し雛
讃美歌が身に染む寒さ花ミモザ
幼少の人生ゲーム母子草
図書館に西行が来る夕霞み
登下校みな足早に風光る
信号を渡ると町は牡丹雪
一通り悩んだ後の桜餅
出口なき人も笑わす万愚節
報道の戦火いつ止む受難節
月寒の時計塔にも雪残り子どもが走る春浅き日々
北の子がそりに引かれて春浅し
山近く過去の面影冴えわたる
傘を閉じふと見上げれば朧ろ月
待ち人の兆しも近く淡い雪
月寒の時計塔にも雪残る
先々の仕事は知れず雪間行く
故郷の消えた妹流し雛
讃美歌が身に染む寒さ花ミモザ
幼少の人生ゲーム母子草
図書館に西行が来る夕霞み
登下校みな足早に風光る
信号を渡ると町は牡丹雪
一通り悩んだ後の桜餅
出口なき人も笑わす万愚節
報道の戦火いつ止む受難節
月寒の時計塔にも雪残り子どもが走る春浅き日々