超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

円山動物園のゾウのスケッチ

2022-03-18 11:05:55 | 無題
札幌の円山動物園に行って、
ゾウ舎でシーシュくん!の絵を
スケッチしました。
シーシュくんとパールちゃんが
仲良く草を食べていました。
幸せそうで何よりです。
いい休日になりました。
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ブログ短歌・自選歌集その2

2022-03-16 22:53:22 | 自作短歌
ブログに書いてきた短歌を選んで一挙公開第2弾。

荒れた手が波止場で無人船を待つ天の陽差しを迎え入れよう
立っている大地は丸くはっとする空の青さがまた泣けてくる
さぁ今宵ミスター・カイトの施しでトランポリンでショーが始まる
紙面にも形を変えて現れる日々の秘密を明日は知らない
聖堂にギリシャ神話の星空を描いてみたい旅の終わりに
十字架の息絶えるとき目に映る花に静かな天の陽が差す
気がつけば日記の数が二十冊記憶の粒は友のあの顔
蘇える詩人の声が歌い出す養蜂箱の冥界の秘密
無理してもできないことはできないが扉は開く思いがあれば
ヤマガラのさえずりを聞きブランコで一段落と取り敢えず書く
年の瀬に聖なるときを連れて来る乳飲み子の日が町の隅にも
雪ぞりで配って歩く幸せを山高く乗せ地の塩が行く
珈琲の深煎りを飲み帰宅して友を励みにもう一歩だけ
人生がまた交差して再会の共鳴深く町に粉雪
遠くから謎掛けをする老賢者ヨーダの問いにフォースで答える
真夏日に微風の窓に助けられ眠りに落ちて詩片みつける
いつの日か私の下手な絵をみつけ屈託のない笑みが漏れれば
北国は全てが白い聖人日肩にも降りる無垢の結晶
同じ空見ているはずの友だちを目蓋に浮かべ書けぬ字を書く

誕生日こころの穴を繕って蟹座A型また歩き出す
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ブログ短歌・自選歌集その1

2022-03-15 06:13:01 | 自作短歌
ブログで書いた短歌より、一部自選してみる。

粉雪の粒のごとくにちらほらと肩にも止まる冬の偶然
一通り運命の輪が回ったら少し休んで産声を上げる
木洩れ日の木立を歩き伝説の詩人の声が耳に囁く
山奥の樹木男の澄んだ目で冬の魔物の謎をみつめる
北国の町で詩情を糧とするイーハトーボまであと何マイル
雀さえ天使に見える清らかな澄んだ瞳で濁世を生きる
養蜂の箱にひっそり蜜の罠詩人の首が歌うこの頃
夢に見た心の旅の結晶が輝いている冬の手応え
馬小屋で生まれた人が地を照らす北の外れの静かなノエル
霊界と探偵団を極彩で描く油絵の謎が知りたい
毎日が日記のように過ぎてゆく春待ち花の北の一月
こぐま座や天文台を見て歩き凍てつく冬に一呼吸する
公園の小山で初のそり滑り帰りに一番星をみつける
町なかに自然の叡智が闊歩する午後に天使の深い眼と遭う
人を獲る漁師になれず満天の星に従い荒れ野を漂う
カラフルな遠くの友を栞とす今日の暗さを天のみぞ知る

日々臥して夢は冬野をひた走るいずれは星に迷う明日でも 
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徒然草の本音と世の機微

2022-03-13 06:41:52 | 無題
「眠れないほどおもしろい徒然草」板野博行著を読む。
これを読むと吉田兼好には、法師としての建て前と
人情の機微の両輪があることがわかる。
この世は無常だ、物事に執着するな、独り身こそ自由だ、
と法師としては言っておきながら、
辛い恋に思い悩むことこそ、貴いとも言う。
友だちにしたくないのは、身分の高い人、
友だちにしたいのは、旨いものをくれる人とも言う。
いちばん名言だと思うのは、今日を人生最期の一日
だと思って、今日できることをするのが肝心という一節。
スティーヴ・ジョブズも同じことを言っていた。
徒然なるままに日暮らし、というのは、暇な呑気暮らし
かと思ったら、このつれづれは、無一物の境涯を
理想とする兼好法師の矜持を示しているとわかる。

兼好は無常を知れと言いながら辛い思いも貴いと足す
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歳時記俳句・早春編

2022-03-09 06:46:00 | 自作俳句
行く人も厚手の上着春寒し
北の子がそりに引かれて春浅し
山近く過去の面影冴えわたる
傘を閉じふと見上げれば朧ろ月
待ち人の兆しも近く淡い雪
月寒の時計塔にも雪残る
先々の仕事は知れず雪間行く
故郷の消えた妹流し雛
讃美歌が身に染む寒さ花ミモザ
幼少の人生ゲーム母子草
図書館に西行が来る夕霞み
登下校みな足早に風光る
信号を渡ると町は牡丹雪
一通り悩んだ後の桜餅
出口なき人も笑わす万愚節
報道の戦火いつ止む受難節

月寒の時計塔にも雪残り子どもが走る春浅き日々
コメント (2)
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