超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

今お勧めのヨアヒム・ラフの大曲

2022-07-07 15:09:40 | 無題
入手困難だったヨアヒム・ラフの交響曲・管弦楽全集が来たので
聞いている。
クラシックの迷宮というラジオ番組で特集するまで知らなかった人だ。
聞いてみると、もろシューマンみたいな交響曲。
しかも、シューマンは交響曲を4曲しか書いていないのに、
ヨアヒム・ラフは11曲も書いているのだ。これはヤバい。
シューマンが売れていた頃と、ブラームスが売り出す頃の
間の時代に、ドイツ語圏で絶大な人気を一時得ていたという。
でも、ブラームスやブルックナーが盛んになると、
この増殖シューマンみたいな、ヨアヒム・ラフは、
音楽界からすぐに忘れ去られてしまったらしい。
余りにもろシューマン・テイストなので、後世には
時代遅れに映ったのだろう。才能あるのに、勿体ない。
ヨアヒム・ラフ自身はフランツ・リストの助手から
出発したらしい。
リストはシンフォニストではないので、シューマン風の
ロマン・テイストで交響曲を量産したヨアヒム・ラフは、
今こそ聞かれるべき、掘り出し物作曲家である。余り売ってないけど。

こんなにもシューマン調の大曲を次々生んだ隠れた巨星
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記憶の粒が襞に加わる

2022-07-03 21:09:58 | 無題
昨日までは比較的涼しかったのに、今日の札幌は暑かった。
東京並みに30℃越えである。
でも私はライトオンで買ったバックナンバーのWポケットジャケット
を着て、散歩に出た。途中でさすがにジャケットを手に持った。
ベーカリーでアイス珈琲を飲んで、スマホに心の声を打ち、
スーパーの惣菜コーナーで300円の焼き餃子を買って帰った。
昼ご飯は、真空パックの鰻の蒲焼き丼を食べた。
午後、何度かウトウトした。
晩ご飯は昼に買った焼き餃子食べる。ニンニクが利いていて
旨かった。ラー油がよく合う。ポテトサラダといっしょに
食べた。
夜、ラジオで録音したブライアン・ウィルソン80歳特集聞く。
「神のみぞ知る」「ユア・イマジネーション」
ガーシュインのカヴァー、「グッド・バイブレーション」掛かる。
ソロも質が高いと思い知る。
そのあと「音楽の泉」のピアソラの「ブエノスアイレスの四季」聞く。
夜、断片集「ラスト・ライティングス」をめくって楽しむ。
文脈によって、この世界の見え方は刻々と変わる、という。
私のこの本への興味がこの先実を結ぶかは未知数だが、とりあえず楽しい。

今日もまた歴史のなかに消えてゆく記憶の粒が襞に加わる
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ラスト・ライティングスの問い

2022-07-01 03:52:39 | 無題
ヴィトゲンシュタインの「ラスト・ライティングス」が来る。
痛みは会話で伝わるか、「子どもは正直だ」は本当か、
「この絵はいまウサギにみえる」と感じるアスペクトの
ひらめきとは何か、犬は痛い振りができない、
など、「探究」でも検討された問題群をめぐって
行きつ戻りつしている。
定価の2倍以上だったが、読みたいので買った。
多くの本は集めたが、学びの実が結ぶのは
かなり先になりそうだ。
フロイト派はとらないとした彼であるが、
日常的な、ことばの規則の検討、ことばの内実と心理、
他人との交流なしに私的言語を書きつける
意味はあるか、こうしたことが晩年の
彼の頭を占めていた。禅問答とか言う人もいるが、
もっと生活様式として、語の使用の現場で、
文章が意味のやり取りとして成り立つか、という
見方からの、現実的な問いかけの実践だったように思う。
彼はナンセンスの妙を解するのは、不得手のようにも思う。

その意味はピタリと人に伝わるか考え抜いた誠実な人
コメント (2)
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