超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・除雪車びより

2022-12-12 07:31:54 | 自作俳句
積雪や画布に油でゾウを塗る
大体は一夜で治る葛根湯
本日は得意な仕事みぞれ雪
キャンセルを5回で止めて冬着来る
専門誌ある会探す年度末
綿入れで次の世代の曲を聴く
根雪にはならずに溶けた散歩道
巫女舞いがかざす手のひら蝋梅や
エコバッグ綿のうさぎの顔が見え
冬の戸を叩く内地のシュトーレン
地図だけで見る春先のLDK
3台の除雪車の音 朝の窓
カーテンを開けると迫る外の雪
軒下に家族の数の氷柱張る

留守番は綿の友連れ茶に急ぐバイオフィッター強い雪靴









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歳時記俳句・冬深し

2022-12-10 06:51:09 | 自作俳句
寂しさも氷点下なり雪割草
忍び足路面凍結冬の暮
留守番で居場所を決める冬深し
降る雪を見上げる町の冬の空
寒風に重い上着で冬野行く
仕事場の荷物を移す隙間風
粉雪が頬で溶けゆく散歩道
ベランダの鳥と目が合う冬の晴れ
母親の忘れ形見のツリーの灯
隣り町接骨院の寒見舞い
冬服で銀の翼の里帰り
毛布から綿のうさぎと起床する
冬帽子深めに被りパンを買う
コダーイの小品と居る冬籠り
年の瀬の貧しい窓に灯がともる
デジタルで復元された冬屏風

この先の数年分の日記買うどんな未来が頁に踊る
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師走に思う、べストライフ

2022-12-09 21:26:03 | 自作短歌
連続で80年代ポップスを流しっ放し干し柿を食う
なき母の忘れ形見の電池式ガラスのツリー今年も灯す
紳士服量販店で入手したややフォーマルな背広着崩す
安っぽいツイード風のカジュアルな背広のほうが身の丈に合う
留守番が続く今年の週末に終の棲家を決めて頂く
尽き果てた生命力の残量で何ができるかまたできないか
文字通り今は世間に負けたなとつぶやく吾に返答はなく
お勤めも師走は残り2週間走り続けた日々も終止符
明日には望みの電話鳴るだろう多分明るい先が開ける
12月ご馳走抱えムーミンが階段上る靴下を飾る
書き溜めたメモ書きも今気前よく放出をして気分すっきり
歌一首生きているうち残せたらよき人生と思い定める
タロットで女帝のカード引き当てて全方面で報われる鐘
雪靴で歩く歩幅も身についた北の町から去る日近づく
コダーイやバルトークらを起用した教育相の本に賭けるか

足を置く踏み場を探す命懸け路面凍結抜けて喫茶へ

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「金枝篇」早わかり

2022-12-07 05:01:33 | 無題
「金枝篇」のメモ書きを読んだ。
イタリアのローマ近郊のネミの森のディアナ神殿の
神官になるためには、神聖な木の枝を折って手に入れ
前の神官をなき者にして、自分が神官に就く必要があった、
と資料には書いてある。この神官は森の王と呼ばれる。
この奇妙なしきたりを理解するために
ジェイムズ・フレイザーの「金枝篇」は書かれた。
まず太古には祭司と王が区別されていなかった。
この祭司王には呪術的な繁殖力の増大が期待された。
それは、世界各地の生き神信仰と結びついている。
自然の実りが王と結びついているとすると、
王の力が衰退した場合、実りや繁殖が期待できなくなる。
そこで王に衰退の兆しが見えたら、王をなき者にしようという
発想が生まれる。
森の王は植物の精霊と見做され、繁殖をつかさどっていた。
各地に衰えた王をなき者にする真似の行事が民俗として残っている。
では森の王が代替わりするときに折り取られた金枝とは何か。
フレイザーは北欧のバルデルの神話をもとに、それはヤドリギだと
結論付ける。かくて壮大な「金枝篇」は終わりを迎える。

イタリアの森の王とは民俗の実りの霊が生き返る劇



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たんぽぽ喫茶、マハラジャ料理経験

2022-12-04 16:24:57 | 無題
今日は札幌の平岸駅まで用足しに行く。
用足しを済ませた後、ダンデライオン・カフェ
つまりたんぽぽ喫茶で330円の珈琲を飲む。
この店は洋食屋さんも兼ねていて、
メニューが豊富だった。
その後、デリ・ガーデンというインド料理店に入る。
1階は主に店員さんの控室のようで、狭くて寒かった。
年末助け合い運動のテレビが流れていた。
ベジタリアンほうれん草カレーとハーフナンを頼んだ。
1020円。外食にしては、安く感じる。
2階の洗面所に行くと、2階は踊るマハラジャみたいな
インド音楽がバッチリ掛かっていて、広くて暖房も
効いていた。2階に座ればよかった。
カレーは、十分、本格派で旨い。
そのあと歩いて古着店を見て、それから帰る。
帰って、アドルノのメモ書き、金枝篇のメモ書き、
ユングのメモ書きを読んでから休む。

近郊でたんぽぽ喫茶寄った後踊るマハラジャ食べて家路へ

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