超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

夢見る炎、ひとり詩を書く

2023-02-21 05:09:12 | 無題
チョコのおまけでついてきた2眼カメラの玩具が気に入って、
「短歌=万年筆」というアイディアを思いついた。
これは、「カメラ万年筆」というヌーヴェルヴァーグの
映画理論をもじっている。
万年筆でササッとメモるように、カメラを使えるよ、という
映画理論。
「短歌=万年筆」なら、万年筆で夢や現実をササッと
メモるように、短歌を使える、という話に流れとしてなる。

春から、火や水のイメージ考を旺盛に屋根裏部屋で書いていた、
フランスの老賢者について、作文を新たに
始めようかと考えている。
名古屋の古書店から、原書も取り寄せた。チラチラ見ながら
作文すると、当分、楽しめそうだ。
ああ、名古屋大学出版からその人の伝記が出ていた。
筆者が蔵書を手放して、名古屋の古書店に多く置いてある
のかもしれない。

夜更けまで屋根裏部屋で揺れている夢見る炎ひとり詩を書く
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モースの『贈与論』早わかり

2023-02-20 06:32:01 | 無題
フランスの社会学者で人類学者のマルセル・モースは『贈与論』を書くことで「ひとが贈り物をするように促す、原古的な心のはたらきの起源」を探ろうとした。
 その一番の情報源をニュージーランドのマオリ族という部族社会の人々が語ったことに求めた。「マオリの森林伝説」の中で、タナティ・ラナイピリという人がこう言っている。
「私は物に宿る霊、ハウについてお話しします。ハウは吹いている風ではありません。かりに、あなたがある品物タオンガを持っていて、それを私にくれたとしましょう。そして私がしばらく後に、その品物を他の人に譲ったとしましょう。その人はお返しとして、何かの品を私にくれます。彼が私にくれたものは、私が初めにあなたからもらい、そして彼に与えた『贈与の霊』なのです。
私はそれをあなたにお返ししなければなりません。それはあなたがわたしにくれた贈り物の霊だからです。このようなものが、物に宿る霊、ハウなのです。これについては、もう十分でしょう。」
モースは、この話をこう要約する。品物や一切の所持品はひとつのハウ、霊的な力を持っている。「贈り物の中には贈った人に由来する贈与の霊が宿っていて、それが元の古巣に帰りたがっている。だから贈り物は、贈られた人にお返しをさせる」。モースは人類学的なポイントを取り上げる。第1に物のやり取りが作る掟をとらえることができる。第2に贈与交換、贈り物のしきたりの心理をよりよく理解することができる。その人に由来するものは、受け取った人に、呪術的、宗教的な影響力を与える。その物は古巣に帰りたがる傾向があって、それを生んだ一族や土地のために、自分の代わりになる恩恵をもたらそうとする。メラネシア人は、ポリネシア人よりも、儀礼的な贈り物のしきたりをよく残し、発展させている。トロブリアンド諸島では、「クラ交易」と呼ばれる、「儀礼的な品物を次々によそに送り渡してゆくしきたり」がある。儀礼的な品物となるのは、美しい腕輪や首飾りであり、円をなして、島から島へと回される。また、アメリカ北西部の先住民の富の儀礼的な投げ出し、すなわちポトラッチも、一種の贈与といえる。富の消費と破壊の見栄の張り合いには、際限がない。度外れの気前のよい富の投げ出しは、お金の経済以前の社会に、広くみられるしきたりである。
現代の私たちの心と習慣は、贈与のしきたりを留めている。人は借りをそのままにしておくことができない、と思う。私たちも、もらったものより多くを返そうとする。人は太古のしきたり、基本的な気前の良さに立ち返る必要がある。
個人と集団が互いに富を譲り渡す仕組みは、経済と掟のもっとも古いしきたりを守っている。それは贈り物の心性をなす背景である。古い社会において、物がやり取りされるのは、損得ではない、別の感情による。純粋な経済は、本来は、贈り物のやり取りであり、利益とは別のところにある、富の投げ出しから始まっている。経済人類学の見方から言って、決定的な論点をマルセル・モースは提示した。

純粋な経済は贈り物であり贈与の霊が世に巡り来る
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歳時記俳句・冬籠り

2023-02-17 05:26:48 | 自作俳句
活字追いついうとうとと冬深し
観劇の帰りに見える冬北斗
町中の眠りも覚める深雪晴れ
冬の川渡ってレター買いに行く
手の届く範囲で済ます冬籠り
仲のよい家族のような軒氷柱
朝起きてまず挨拶は暖房具
寒天を通して見える冬景色
町の子の軒の下にも雪だるま
冬眠もじき動き出す森の熊
眠る前程よき甘さ冬の柿
学生が立ち話する冬の草
お好みで本並べ替え春近し
雪道を歩いて仰ぎ星冴ゆる
山遠く照らされている雪月夜
雪残る町あちこちに早き春
襟巻の少女も走る春めきて

手の届く範囲で済ます冬籠り郵便受けに本の来る音
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過去なき男の映画の科白

2023-02-15 05:44:59 | 無題
相変わらず、雪が降ったり、止んだりの札幌である。
毛糸帽と手袋とネックウォーマを装着して、
防寒コートを着て、雪靴を履けばなんとか出歩ける。
いつものように、専門店街に行って、パンカフェで
お茶してクッキー食べたりしている。
月寒川を渡って、福住郵便局まで行き、
スマートレターという便利な切手付き紙パックを
22枚買い足して、雪畑で遠くを見渡し、
橋から月寒川が雪と氷で流れが細くなっているのを見たり、
街路樹のナナカマドが赤い実をつけているのを
見て、帰ってくる。
仕事場の片づけや、メインの仕事はほぼ終わったので、
家の中を片付けている。
壊れた本棚を解体して、代わりにカラーボックスの
板をねじで止めて、組み立てて、本を並べ替えている。
明日辺り、業者から段ボールが80箱ぐらい来る。
「人生は、前へしか進まない」カウリスマキの
「過去のない男」の映画の科白である。

人生はただ前にしか進まない「過去なき男」の映画の科白
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ピカピカのパソコンに替えた

2023-02-14 05:40:30 | 無題
仕事場においてあった、私の私物のパソコンは、
仕事場仕様に設定されていたが、それを解除して
メールも個人設定にして、ようやく持ち帰り、
今、そのパソコンで書いている。
仕事場では、たまにメール受信する程度で
ほとんど使っていないので、型はやや古いが、
新品同様で、ピカピカである。
設定やデータ移行やアプリの同期やインストールに
かなり手間取り、メールのアドレス帳の移行が
上手く行かず、結局、手打ちで全件打ち直した。
ともあれ、パソコンの移行も済み、
気持ちよく、新たに自宅用パソコンとして
活用している。これは、なかなか気分がいい。
春から気持ち新たに頑張れそうな気がする。

新生児と呼べるほど未使用な私物パソコン打つ指も跳ね
パソコンを新旧代える手間あれど業者に払わず無事移行する
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