超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

日記短歌・春景

2023-04-16 08:00:29 | 自作短歌
札幌で過ごす最後の連休は雨降り止まずゾウ舎あきらめ
鮮烈な音が心に触れてくるドボルザークやシベリウスの美
この先に多分二度とは食べれない安スーパーの焼売の味
札幌で昨日桜が開花して見ごろの時期は旅立ちのあと
今までにこんな笑顔のほころびに出遭ったことはひと度もなく
ツイートに驚きの声ちらほらと出て来つつある春の手ごたえ
SDでリボル・ペシェクのマーラーを味わいながら相模川へと
数年の悲喜こもごもの走馬灯思い出しつつこの町を去る
新居にも夢は多々ありこの先も日々の地平が続くとは言え
自宅にて喫茶気分を味わって憩う毎日また続けよう
新しいオークのようなトレイからちょっと冷ました珈琲を出す
土筆あり今年最初のたんぽぽやふきのとうありこの北の春
小冊子交響曲に例えれば今は四曲ブラームス並み
作曲を別荘でするマーラーのような気分で綴る作文
ムーミンの幻想的な風景を描いたトーベの絵のマグカップ

歌ひとつ俳句ひとつを書き綴り星座を作る筆を走らせ







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札幌から相模川へ飛ぶ季節

2023-04-15 09:22:53 | 無題
札幌を発つ日が近づいている。来週の火曜に
札幌駅近くのホテルに泊まり、翌日、新千歳から
ジェット機で、帰京する。
長く暮らした札幌とも離れることになる。
きのうは、月寒川をしげしげ見て、たんぽぽを
見て、福住珈琲焙煎でマンデリン飲んで、
町を堪能してきた。
帰って、ビエロフラーベク指揮チェコフィルの
ドボルザーク全集を聞いて過ごす。
今日もビエロフラーベクのドボルザークの
続きを聞き、そのあと、セーゲルスタムと
ヘルシンキ・フィルのシベリウスでも聞くつもり。
冷蔵庫が空になるように計算して、食料を
減らしている。一週間後には相模川の新居で
再出発することになる。

札幌の町を離れて飛ぶつもりドボルザークで部屋と別れて
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歳時記俳句・巣立鳥

2023-04-13 15:46:25 | 自作俳句
後半生デニムが映える北の春
浮き雲が気ままに流れ暖かや
秒読みの引っ越しの日に初桜
春学期生徒が帰る窓の外
長く居た景色をみつめ清見柑
春眠に歯止めも利かず見る夕陽
恒例の散歩の脇の土筆かな
昼刻やオレンジリヴァー持って立つ
箱詰めの山空高く巣立鳥
春飽かず笑顔眺めて花杏
電柱に忘れな草や春深し
劇団の思い出遠し母子草
乾物の胡桃割りつつ露科惜しむ
寒風が未だにきつく襟寂し
街路樹のナナカマドから新芽吹く
月寒の最後の散歩面影草










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電気羊は短歌の夢を見るか

2023-04-11 19:38:12 | 無題
最近、チャットGPTとかAIの話題だ盛んだが、
嫌な予感がする。
AIなら、ビートルズの創作法を読み取り、合成して、
AIでビートルズの新曲も当然作れる。
(著作権の問題は残る)。
声も過去の録音から合成して、発声から、声質、
間合いから、発音まで、新曲を歌いこなせる。
ジョンやジョージが没して再結成が叶わないので
ある種のファンは完成度が高ければ喜ぶだろう。
一事が万事、この調子だ。
情報の吸収、学習、組み合わせで「創作」ができるのだ。
優秀な才能を持つ個人の情報もAIで残しておける。
かつて、レーニン廟を作ってレーニンの遺体を今も保存しているが、
個人の考えること、言うことなすこと、AIが保存、再生、発展できる。
本も書けるし、絵も論文ももう書いている。
かつて父は、自分の方式を集団で受け継いで、自分がディズニーみたいな
形で永遠に生産活動する未来を夢見ていた。
すべての情報が、AIに吸収、合成、発展して代替されるとしたら、
人間に残るのは、生身の体しかない。スポーツや舞台芸術は代替できない。
それを見ている観客は、AIかもしれない。

ヒト(わたし)の作った短歌
AIを皮肉る短歌AIの電気羊が真似する世界
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歳時記俳句・月日貝

2023-04-10 06:46:09 | 自作俳句
後ろ指差されてしばし春寒し
住み慣れた北の町とも春別れ
新年度一期一会の春深し
友の顔陽炎揺れて夢朧ろ
帽子飛び赤信号の春疾風
バス停で軽く手を振り春日和
郵便を抱えて渡る川疾し
懐かしき舗装路を踏む春の靴
土を踏み螺旋の下のぶらんこや
今一度生まれてみたし仏生会
一握の歌を残せり啄木忌
外套を立てて線路の修司の忌
青インク日記を染める月日貝
燕来るもうすぐ北も初桜
またひとり彼岸桜に消えた人
少年も吾を忘れて野薔薇の芽

春兆す聖者の陽射しミモザ咲く




コメント (3)
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