超人日記・俳句

俳句を中心に、短歌や随筆も登場します。

#俳句・川柳ブログ 

歳時記俳句・青葉窓

2024-06-26 00:03:26 | 自作俳句
わらび餅ラルスヤンソン皿に盛る
この夏に試して飲まむ爽健茶
ビストロへ涼み歩きて膝笑う

青葉窓 魚料理を単品で
風青し今年もこの日巡り来る
夕食は無花果パンと決めておく

窓辺にはローズマリーの青葉かな
夏空に童話詩人の歌を読む
改めて車輪が回る夏列車

青芝に座りて何故かわらべ歌
釜石の夜の車窓で白鳥座
夏に読む宇野功芳の手引き本
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歳時記俳句・蟹座の日

2024-06-25 00:03:12 | 自作俳句
今一度生まれて来ても蟹座かな
蝋燭の灯り数えてヨハネの日
ガウディが産声を挙げ家族笑む

徒歩で行く仏蘭西料理額の花
生後すぐ砂糖ミルクを梅雨飲めり
星空のアダージェットや蟹座の日

前世紀美術の本を夏至に買う
武蔵国欅の町に梅雨生まれ
草臥れし顔を照らして初蛍

笑顔だけ脳裏をよぎる夏の月
年輪に見合う青葉が生まれ出づ
気がつけば泰山木の白き花
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歳時記俳句・梅雨寒

2024-06-24 00:03:21 | 自作俳句
一筋の光が見えて梅雨の星
入梅にまた生き直すヨハネの日
梅雨寒もまた好ましき生まれ月

夏至の頃クイックターン年半ば
水無月に乾いた喉を癒しけり
愛こそはすべて流れし中継日

短夜に目覚めて夢の人の顔
明易に過去ありありと寺の鐘
半生の影を照らして梅雨の月

梅雨晴れに仏蘭西料理徒歩で行く
遠景に山滴りて水墨画
紫陽花は後半生の道しるべ
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歳時記俳句・紫陽花群

2024-06-23 00:03:27 | 自作俳句
梅雨前の最後の晴れと聞き及び
遅過ぎる梅雨入り宣言発表す
紫陽花の海を歩きて蟹座かな

梅雨に入り間もなく地味な誕生日
この夏の関心事は為し終えて
徒歩で行く仏蘭西料理丸をつけ

寝苦しさ今は忘れて水中花
向日葵の様に笑いし同期生
双子から蟹座へ移る天の宮

一年の思い止まらぬ走馬灯
遅過ぎる残暑見舞いを用意中
あの川で顔を照らして初蛍
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歳時記俳句・陶枕

2024-06-22 00:03:28 | 自作俳句
朝涼や胸の中まで快癒せり
夏の雨字を読み返し筆を置く
迎え梅雨今年は遅き雨模様

蛍狩りしていた時のきれいな目
雨休みやりたい事を一つずつ
陶枕しどけなきまま夢の先

鮎釣りの盛んな町のマンホール
一人でもこんな所へ海の家
捕虫網持つ子供らや水源池

葉桜の青さや庭を見て眠る
向日葵と撫子草のある机
町外れお花畑に二人きり
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