1972年
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70年安保の反動で
世間も学生も大人たちも
みんな
疲れ、心にどこか傷を負って
始まった70年.
71年、72年と
傷口を癒すように
優しい歌声が
流れてきた。
大阪出身の姉妹
デュオ
チューインガム
カレッジフォークのような
爽やかな
華麗なコーラス、ハーモニーが
鎮静剤のような役割をもつように
癒される歌声は
この歌をヒットさせた。
シモンズとかベッツィ&クリスとか
透明感ある歌声を披露する
デュオがよく出てきていた。
僕の中では
混同していて
どれがどれだったか?
そんな印象。
この
「風と落葉と旅びと」も
チューインガム
と一致するまで
しばらくかかった。
もう、ふた昔前の曲なれど
じっくり聴いてみると
ほんとに染みるほど
癒されるし、
こういった曲や歌声は
傷口を塞いでくれる
歌なんだと
認識した。
もう、少ししたら
落葉の季節。
また、その時
この歌を聴いて
密やかな心の癒しの時間を
じっくり持ちながら
秋の夜長を楽しむこととしよう。
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