明日の葉っぱ(8×8)=69

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岡本おさみ歌コトバ ⑪ 満天の星 南こうせつ

2019-09-11 18:08:00 | 僕の音楽日記




この歌の作詞が岡本おさみさん
だった?と気づいたとき
びっくりした。

アクの強い歌詞を書くイメージの
岡本おさみさん

見事にこうせつさんの世界に
寄せていった歌詞と
歌の世界。


ひとりぽっちの君に降るのは
満天の星

ひとは
誰もひとりだ
と数ある作品の中でメッセージ
として
刷り込んできたで
あろう岡本おさみさん。

拓郎さんへ提供した作品にも
「ひとり」を強調した歌コトバは
ある。

♪ひとりになれない
ひとりだから
ひとりなれないひとりだから
妻と子だけは
温めたいから

「望みを捨てろ」
より



人はつまるところ
ひとりなんだ。
自分と向き合って
自分の内包する心の声と
会話して
それを強さにしていくものだと
したならば
岡本おさみさんの
そうした自分に向けた
歌コトバはまだまだたくさんある

「まにあうかもしれない」
「制服」
「祭りのあと」
「また会おう」
など
自分軸がズレそうにな里ながら
目に入るものに
突き動かされる
日常に

人は
ひとりなんだから

とその言葉に帰結するように
言い聞かせ、目の前の
事実を飲み込んでいく。


重たく
シリアスなコトバ、

深い意味を持たせたコトバ
その歌コトバが
また吉田拓郎さんへの提供作品は
似合っていた。

しかるに
南こうせつさんへは
どうだろう?
まだまだ、岡本おさみ節がこうせつさんと化学反応するほど
馴染まなかった
作品はあった

「思い出にしてしまえるさ」
「私の詩」とか
どことなく拓郎さんへ提供してもいい作品でもあり、
こうせつさんが拓郎っぽく寄せて
いってた感はあった。



でも
この
「満天の星」は
見事に
というか
岡本おさみ節、岡本おさみオーラを
消した作品だと思った。

いい事なのか
ダメだと感じるのか?
意見は別れるとこだが…

のびのびと、こうせつさんが
歌っているこの歌を聞くたびに
星になってしまった
岡本おさみさんが偲ばれるのだ。


賑やかに歌った
コンサートは終わり
君は家路に急ぐ
まつ人のいる家に
おかえり
ひとりの部屋に
おかえり

また
会おうよ
君のことは忘れない
騒がしい街並み外れたら
見上げてごらん空を

ひとりぽっちの君に降るのは
満天の星
ひとりぽっちの君に降るのは
満天の星



ひと握りの愛を
心から送り
僕は満たされて眠る

待つ人の家に
すぐに帰ろう
子供の寝顔と話そう


また会おうよ
君のことは忘れない
騒がしい街並み外れたら
見上げてごらん空を



満天の星のもと

見上げてみれば

昭和の数々のスター
僕たちに夢をあたえてくれた人たちが
笑いかけている。









王様達のハイキング 吉田拓郎

2019-09-11 11:40:00 | 僕の音楽日記
「王様たちのハイキング」を亡き母が聴いた時に言った。
「あの歌は好きじゃないわ…あなたはとんでもない世界に入り込んでるのですね…母は淋しいですよ」

それ以来あの曲は演奏していない。
母の勘違いもあるけれど…
やはり僕は母を、悲しませたくない。
もちろん今後を演奏しない。



こんな拓郎さんのお母さんからの
言葉があって
拓郎さんは
この歌をいっさい
ライブで演奏、歌わなくなった。

1980年 7月27日 日本武道館
でのライブ録音がレコードになり

「王様たちのハイキング」という曲はライブ盤しか存在しない。

その頃のメンバーは
王様たちばかりだった。

ギター 青山徹さん
ドラムス 島村英二さん
ベース 武部秀明さん
A.ギター 常富喜雄さん
ピアノ 中西康晴さん
キーボード エルトン永田一郎さん
コーラス ジェイダ (susie kim 舘野江里子  菊谷淳子)さん











♪遊びに行きませんか
僕らと一緒に

wow wow wow 王様たちのハイキング〜



そこのけそこのけ
王様たちが通る〜

圧倒的なライブパフォーマンスで80年から加速するバンドパワーの頂点が
王様たちのハイキングツアーバンドだった。

多分吉田拓郎さんの
一つの頂点だったように思う。

1975年つま恋で
一区切りつけ、新しい形を模索しながらも
自分のやりたい音楽の原点
吉田拓郎を演じながら
その圧倒的な存在感を放ちながら
輝きを放っていた
82〜83年の王様たちのハイキングツアー。

圧倒的 無敵なライブバンドだった。

その時の拓郎さんの振る舞い、歌の世界に
戒めと一石を投じた
拓郎さんのお母様の「朝子」さんの言葉。


傍若無人の振る舞いに映った
勘違いは
その歌を封印することとなり
悲しませたくないという
親孝行息子の一面を
僕らに見せてくれた
拓郎さん。

王様も母の前ではただの子供。

僕もこの歌のパワーに当時
拳を振り上げ
がなり、発散系の歌として
歌っていたけど


好きだったか?と言われれば
そこまで好きではなかった。


今回  拓郎さんが久しぶりのツアー
名古屋まで足を伸ばし、
その模様
名古屋センチュリーホールでの
ライブが
WOWOWで放送された。

メンバー紹介に使われた曲

それが
「王様たちのハイキング」

バンマスの武部聡志さんの発案
すごくカッコイイ!
これできたかぁ!
たかがメンバー紹介!
それにも
驚きと感動を与えてくれるその
パフォーマンスには
頭が下がるし、
ここまでやってくれる
今回の拓郎さんのバンドメンバーの質の高さと素晴らしさを改めて感じ

1982年当時の王様たちのハイキングツアーバンドとの対比
野暮なことだけど

甲乙つけがたい
どちらも素晴らしいメンバーで
大きな感謝の拍手と感動の拍手を
送りたいと思った。

そして
武部聡志さんがこの歌を
メンバー紹介だけでも
カッコいい仕上げて取り上げて
くれたファインプレーに
大拍手を送りたいと思った。

多分
拓郎さん自らは
どんなことがあったって
母との約束だから
言い出せないし、歌えない
歌わない
歌として
記憶の隅におきやられた
作品だったと思う。

それを救い出し、全曲演奏はしないまでも
演奏した。
という事実をつくってくれた
それも素敵なバンドメンバー紹介で
やるという
超ファインプレーを武部聡志さんが
提案した
37年ぶりの演奏だった。


だからこそ
拓郎さんもこの歌を演奏紹介に取り入れたのだと思った。

こんな感じなら
許してくれるだろ?

オフクロ…
そう
拓郎さんが言っているようだった。