西アフリカギニア湾に面した
海岸の歴史的名称
コートジボワールからガーナの沿岸部にあたる
黄金海岸 奴隷海岸 胡椒海岸とあり
象牙の取引が盛んだったところ
が象牙海岸という名称で呼ばれる
この歌のタイトルになった
「象牙海岸」って
どこなんだ?
架空のところなの?
実際あるの?
社会科の地図で調べた、
その意味と地名は
あまり関係なさそうだったけど…
竹内まりやさんのこの作品が
1980年
アルバム
「love songs」に入っていて
アメリカンポップスの似合う彼女の初期の作品の中では
一番好きな歌だった。
この歌と
「不思議なピーチパイ」
は大好きな歌で何百回と聞いた。
ちょうど車を買って
動く個室よろしく
カーステレオにお気に入りの歌を
入れ
A面 B面と
順番に好きな曲をチョイスして
この歌のあたりで
海岸線を走ると気分いいよなぁと
そんな仕掛けをしながら
車を走らせては
ドライブに行ってた
休みの日は
車を買ったばかりの時は
道を覚えることもそうだけど
嬉しくて
走り回ってた。
その時の傍で
鳴っていた音楽が
夏も終わりごろには
この「象牙海岸」だった。
作詞 は
以外だったんだけど
松本隆さんだった。
そう言われてみればそんな感じ。
そして夏の歌を作ることに天才的作家さん
林哲二さんが作曲。
詳しくクレジットを確認するまでは
作詞作曲は竹内まりやさんの 作品だとばかり思ってた
それだけ作曲家の林さんは
まりあさんの声の出し方音域などよくよく考慮して
本人が自然に歌えるように
まるで本人が作った歌といわせても
いいように仕上げたことは
素晴らしいと思う。
まりあさんの後日談では
……
今、あらためて感じるのは、林さんは私の声の特徴や歌い癖をうまく捉えて、それを生かすメロディを書いて下さっていたんだなあ、ということ。日本の音楽界でも貴重なMOR(ミドル・オブ・ザ・ロード)の作曲家だと思います。
というコメントを残されてるし
夏の終わりに聞く
象牙海岸は
切なく
胸を締め付けるのです。
三年を隔ててあなたからきた電話
懐かしい名前に忘れてる
ふりをした
冷たいといわれたけど
本当の気持ちもし話しても
過ぎ去った時を
埋めるものはない
遠い夏
遠い夏
遠い夏…
エンディングに上質な
映画音楽の終わりに流れるような
そんな綺麗な
ストリングスの音色が
被さってきて
曲は静かに終わる
こんなに余韻を残す歌は
そうそうないのだろうと
思えるほど
見事な作品。
作詞家
作曲家
そしてアーティストのみつつが
見事に噛み合った
「象牙海岸」
夏の終わりの海辺で聴きたい
歌 ひとつ。