95年の6枚目のアルバム
「ハチミツ」に収録。
90年代のスピッツは
まだ、洗練されきってない
どこか素人くささ、青臭さが
曲に、詩に
随所に感じれた。
若い魅力に溢れてたスピッツ。
90年代の歌の成熟期
ミレニアムを迎える前の
歌の世界も
総決算。
どこか懐かしいフォーク系の匂いと
ニューミュージック系のもつ
そつなくスマートな曲作りと
パフォーマンス。
全ていいとこ取りのバンドの様相。
だから
おじさんから
若者まで
ついつい聞いちゃうんだよ
スピッツ。
「君と暮らせたら」
暮らしを考えずに
「好き」という気持ちのまま
彼女と暮らすということは
いささか無謀なことで…
彼女の魅力に感染し
それこそ
(暮らすたー)になってしまう…
若い頃って
ずっと一緒にいたい、と思う感情が強くて、お互いの気持ちの高まりが同棲という形にはじまって
それから生活をしていくうちに
籍を入れることや、
生きてゆく実務
まで考えていくと
ただ、「好き」なだけでは
暮らしを始めるのに
長続きはしないだろう
「好き」は大事だけど
……
暮らし…
生きてゆくため
恥ずかしいことや情けない
ことも承知して生きてゆくこと
綺麗事だけで
好きな気持ちだけでは
続かない
だけど
単純に
「君と暮らせたら…」と思ってしまうその気持ちは
きっと
何かが足りなくて
何かが多すぎて
そんな気持ちの逃げ場所を
どこかに求めて、思うのかも
しれない。
一緒に暮らせたら
きっと
楽しいだろうな…
なんてセリフをよく聞くし、その楽しさが続いていくのなら
そんないいことはない訳で…
一緒に暮らせば
色々変わっていくものだから…
だけど
暮らしていくことに
楽しさやトキメキは無くしたくないと思う。
いつまでも…