明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

最後の春休み 松任谷由実

2020-04-21 19:02:00 | 僕の音楽日記




新型コロナウィルスの影響で長い
春休み。

自宅待機の子供たち

学校生活の中で
あっという間に過ぎてしまう
「春休み」


一番ワクワクするのが
「夏休み」
少し、落ち着いて休みを満喫するのが「冬休み」

「春休み」って何故か
あっという間に終わってしまうし、
卒業、進級で慌ただしく時は過ぎてゆく
休みを満喫する余裕のないのが
「春休み」
学生時代の片思い…
の忘れ物。

情景の切り口がとってもうまい
ユーミンならではの詩。

女子目線の詩なんだけど
男性が聴いても
伝わるものがあるんだよね

春休みに学校に忘れ物をとりにいく
それは
物だったはずなのに
教室、廊下、ロッカー室、誰もいない校舎に
思いを馳せて

何か忘れていたものを思い出すような
大切なものを忘れていったような
気持ちになる。

好きだと言う気持ちが伝わらなくて
近づく口実もなくて
離れ離れになる事がもう決まっていて
何かしないといけなかったのだろけど
無力な片思いの恋に
居残りの時のような
出来ない、悔しさをともなう
フラストレーションのような
モヤモヤ感が漂うんだ。

ただ止まった時の中に
うずくまって
愛おしい時間を感じて、

進展しない恋
ハッピーエンドにならない恋

時間がたてば
忘れてしまうような
それは
春休みみたいに
スッと
過ぎていってしまう
薄っぺらなちっぽけな思い出

だけど大切な思い出。

それは
最後の春休みだった
という事に気付いたのだから…









ためらい 松任谷由実

2020-04-21 06:02:00 | 僕の音楽日記
1980年6月発売の「時のないホテル」に収録されてる
名曲。

以前アルバムについて書いたけど
ユーミンの曲の中ではベスト3の中に
入る僕の好きな歌。

明日のことは
わからないけど
ずっと愛すと言ってくれない
あなたは冷たい人

危うい恋の行方。
今の恋に酔っている
でも、大人の恋。

ユーミンの詩は
とてもチャーミングで
女性の可愛い内面が
ちらほら垣間見れます。

歌い出しでみれる
手を繋ぐほど若くないから
あなたのシャツの肘の
あたりを摘んで歩いていたの

女性の仕草で良いなぁ可愛いと思える
男性のシャツの肘のあたりを摘んで歩くところ
手を繋ぐ事も恥ずかしく思えて
奥ゆかしいとは少し違うけど…
手を繋ぎたいけど
腕も組んで欲しいけど
シャツの肘のあたりを、摘んでる
その感じを男性は感じながらその接点を愛おしく思いながら
歩く。

映像として素敵な一場面になる。

この二人は駆け落ちのような
設定のような気もする
古い洋画のような
恋に正直に生きる二人
どちらからともなく
結びつこうとする気持ちが
旅立ちを決意させる。

歩道に寄せた車の中に
今夜二人で旅立つための
小さな荷物がある

小さな荷物…二人には
必要最小限のものだけでいい。
抱え込むものの方が大きいのだから…
そしていじらしくも
自分の未来を予想しつつ
覚悟を決めながら
自分に言い聞かせる一場面
私はもうすぐ
不幸になりそう
一緒の時間があまりに楽しく
過ぎてしまうから…

二人でいると時間の感覚を忘れ、
楽しいと思えてしまうから

不幸への影さえも
見失い、ふと、思いながらも
覚悟を決める。
だから
♪明日の事はわからないけど
へ、続く
それは
確約として
「お前をずっと愛すよ…」と言ってくれない
この男性に不安も持ちつつ
それでも今、この恋に正直に進もうとする女性の一途ないじらしさが
凄く表現されてる
チャーミングな歌詞と
この曲が
見事だからなのです。

リハーサル風景
バンマスの武部聡志さんとキーボードとの合わせ
シンプルでまた、いい感じです。


「ためらい」 というタイトルも
恋に突き進もうとする気持ちと
引き返そうとする気持ちの真ん中で揺れる女性の心を
凄くよく表されてる
歌なんだと
思うのです。