高校の国語の教科書にのったこの詩
(△くり返し)
(※くり返し)
(△くり返し)
実に深い。
『傾斜』
作詞・作曲 中島みゆき
傾斜10度の坂道を
腰の曲がった老婆が 少しずつのぼってゆく
紫色の風呂敷包みは
また少しまた少し 重くなったようだ
彼女の自慢だった足は
うすい草履の上で 横すべり横すべり
のぼれども のぼれども
どこへも着きはしない そんな気がしてくるようだ
※冬から春へと坂を降り 夏から夜へと坂を降り
愛から冬へと人づたい
のぼりの傾斜は けわしくなるばかり※
△としをとるのはステキなことです そうじゃないですか
忘れっぽいのはステキなことです そうじゃないですか
悲しい記憶の数ばかり
飽和の量より増えたなら
忘れるよりほかないじゃありませんか△
息が苦しいのは きっと彼女が
出がけにしめた帯がきつすぎたのだろう
息子が彼女に邪険にするのは
きっと彼女が女房に似ているからだろう
あの子にどれだけやさしくしたかと
思い出すほど あの子は他人でもない
みせつけがましいと言われて
抜きすぎた白髪の残りはあと少し
誰かの娘が坂を降り 誰かの女が坂を降り
愛から夜へと人づたい
のぼりの傾斜は けわしくなるばかり
腰の曲がった老婆が 少しずつのぼってゆく
紫色の風呂敷包みは
また少しまた少し 重くなったようだ
彼女の自慢だった足は
うすい草履の上で 横すべり横すべり
のぼれども のぼれども
どこへも着きはしない そんな気がしてくるようだ
※冬から春へと坂を降り 夏から夜へと坂を降り
愛から冬へと人づたい
のぼりの傾斜は けわしくなるばかり※
△としをとるのはステキなことです そうじゃないですか
忘れっぽいのはステキなことです そうじゃないですか
悲しい記憶の数ばかり
飽和の量より増えたなら
忘れるよりほかないじゃありませんか△
息が苦しいのは きっと彼女が
出がけにしめた帯がきつすぎたのだろう
息子が彼女に邪険にするのは
きっと彼女が女房に似ているからだろう
あの子にどれだけやさしくしたかと
思い出すほど あの子は他人でもない
みせつけがましいと言われて
抜きすぎた白髪の残りはあと少し
誰かの娘が坂を降り 誰かの女が坂を降り
愛から夜へと人づたい
のぼりの傾斜は けわしくなるばかり
(△くり返し)
(※くり返し)
(△くり返し)
本人歌唱がないので
この曲をcoverしてる人
中島みゆきさんの声によく似た
この人のYouTubeを貼り付けておきます。
1982年にこんな名曲が出ていたわけで
これを僕はリアルタイムで聴いていた
ちょうど「悪女」のヒットを受け
発売されたアルバム
「寒水魚」に収録
1982年ころ
僕はまだ20歳になってた頃かな?
そんな時に聞いた
『傾斜』は難しく
ピンとこなかった。
年を取るのは
素敵なことですそうじゃないですか?
忘れっぽいのは素敵なことです
そうじゃないですか?
悲しい記憶の数ばかり
飽和の数より増えたなら
忘れるよりほかないじゃありませんか…
歳を重ねていくことへの
怯えはあっても
肯定して素敵とさえ言い放つ
中島みゆきさんの感性。
老いてゆく自分と、周りに必要以上怯えないで
忘れっぽいこととかの老いからくる
弊害を受け止めて楽しむくらいの
余裕をもちなさい
とでも
言ってるようで
悲しい記憶。
は誰にでも消せないでいる
飽和の数…
満たされた思いより悲しい記憶が増えていく事って
誰にもある事、とくに
歳を重ねていけばそれなりに、…
忘れる事で抱え込まなくていい事を置いていけるような
生き方ができていければ
それは
素敵な歳の取り方なのかもしれない。