https://youtu.be/TPiDJVfkzOU
1973年レコード大賞を
「夜空」で受賞したけれど
本人は
この「ふるさと」で勝負すると思っていた。
「ふるさと」と「夜空」の間に
「狼のバラード」という歌もあり、
73年は五木ひろしさんの
快進撃の年でもあった。
三拍子の曲はなかなか、ヒット曲に結びつくのが難しい
ワルツはなかなか日本人には合わないのかわからないけど
僕はこの「ふるさと」や「千曲川」の三拍子のリズム
が大好き。
両作品とも作詞は山口洋子さん
ふるさとは
平尾昌晃さん
千曲川は
猪俣公章さん
演歌歌手の歌う
ワルツはとても日本人好み
受けする気がする。
従来のカントリーワルツより、
若干湿り気のある
湿気の多い日本的な三拍子、ワルツになるものの
カラッとした
洋楽のワルツとは
伝わる感覚が違うような気がする。
どちらも同じリズムなのに
その土地の香りとでもいうのか?
伝わり方聞こえ方が違って面白い。
「ふるさと」「千曲川」は
それぞれ味のある楽曲だし、スケールの大きい歌い方で五木ひろしさんの「演歌」という括りでジャンルを感じる事が無かったような気がする。
概念を変え、清涼感ある歌い方
従来の演歌の粘り気のあるものでなく、それでいて
どこか引っかかる
ちょっと毛並みが違うとでもいうのか
五木ひろしさんだけは
森進一さんともちがう、
北島三郎さんともちがう
山本譲司さんともちがう
どちらかといえばフォーク系の歌手に近い雰囲気があったように
僕は思っていた。
ジャンルを問わず歌いこなせる器用さと
美空ひばりさんに可愛がられていた
その人柄も
歌に現れているようだ。
演歌歌手は
浪曲師や、民謡歌手の流れが強い印象だから従来の演歌歌手としてのイメージとは遠い
雰囲気の五木ひろしさんだから尚更だった。
「ふるさと」は遠くにありて
思うもの…
なんていうけど…
僕のふるさとは
どこなんだろうと
ふと、考えてしまう時がある。
南沙織さんの
「早春の港」の歌詞に
♪ふるさと持たないあの人の心の港になりたいの…
と歌われてるのに
ふるさと…帰る、拠り所なる場所、
やそれに当たるもの
だったりするわけで…
五木ひろしさんは
♪あゝ 誰にもふるさとはある
ふるさとはある
と歌ってくれている。
どこに?
どこが、僕のふるさとなの?
教えて…
え?
自分で探せ?
泪橋の下で拾われた僕は
明日を探す
明日はどっちだ?
あれ?
あしたのジョー?