明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

あの頃の僕は イルカ

2019-09-25 11:37:00 | 僕の音楽日記

1974年 伊勢正三さん
作詞作曲の作品をイルカさんが
歌う

このパターンは
見事に
イルカさんは正やんの世界を
表現するアーティストとして

正やんの妹分として
の認可を得たように
正やんの
作品を表現することのできる
素晴らしい歌い手として
デビューすることとなった。

シュリークスから
ソロになって
最初の作品
「あの頃の僕は」

そして
なごり雪
雨の物語
海岸通と
立て続けにヒット

美空ひばりさんとも交友のあったイルカさん

優しさの中にも
芯のある歌い方は
何か代弁しているかのように

作品に関していえば
正やんの世界を代弁しているように
思える

正やんのもってる
女の人の感性をイルカさんが
引き出して
僕たちに
聴かせて、感じさせて
くれているようで…

男女の別れの歌をよく
作品にされていた
正やん。


あの頃の僕は…

後悔がそこには充満している。

なんて馬鹿な男なんだろ
と悔やんでも悔やみきれない
成長しきれてない
自分に、
それでいて
では今はどうなのか?
と言えば
変わってない自分に
気づいたりもして



二番の歌詞が秀逸です。

流石正やん!と唸らせる歌詞です。



別れの言葉が夢の中で
こんなに綺麗にひびいてます。
心の片隅で
呟いた言葉
例えば誰かの小説の
ひとつの甘いフレーズとして
僕の心の本棚にしまって
おけるものなら



君の長い髪はとても
素敵だったと
言いたかった



言えなかった言葉
言えなかった自分
振り返ってわかる


人はそうやって
過去を美化して
明日へと繋ごうとする
ものだから…

思い出の中は
どんなに悲しく、せつなくとも
美しくあり続けるはずだから…







草原の人 松浦亜弥

2019-09-25 08:44:00 | 僕の音楽日記
2002年
松浦亜弥  16才

この歌の歌詞を作られたのは
美空ひばりさん 

1975年  美空ひばりさん38歳の時に長良じゅんさんに
「草原の人」の歌詞を託された

長良じゅんさん
音楽プロデューサー
水原弘さんや雪村いづみさんのマネージャーを担当されたり
美空ひばりさんの実弟とも親しかった。

そうした信頼関係のもと託された詩を温めて
この歌を歌える歌手を待ち続けた。


アイドル歌手にして
この大人びた雰囲気の歌詞を
ましてや
国民的歌手の美空ひばりさんの
作品を歌う
松浦亜弥


でも
これが見事なくらい
はまって

実に
清々しい
いい歌
いい作品に
仕上がってます。




誰もが持つ
昔置いてきた
大切な忘れてはいけない
思い出の人

風が流れる
その情景
時が止まった
心の風景




この歌を表現できる歌手が
松浦亜弥さんで
正解だったように思う。





作詞 加藤和枝
作曲 つんく



草原の人」

白く流れる雲に
叫ぼう
青春のこの胸を
初恋の初恋の思い出よ

小指を固く結んだ君なのに
この風と一緒に
消えてっちゃった

あゝ懐かしい 草原の人
あゝ懐かしい 草原の人

「おとなになるって 難しんだなぁ…」

赤く燃えてる僕の心に
いつまでもこの花を
初恋の初恋の思い出よ
黒髪揺れて笑った君なのに
あの夢と悲しく
消えてっちゃった

あゝ懐かしい 草原の人
あゝ懐かしい 草原の人


「大人になるんだ もう泣かないさ…」


虹の架け橋
渡って行こう
七色のこの夢を
初恋の初恋の思い出よ
忘れはしない
愛しい君だけは
あの空のどこかで
僕を見ているよ

あゝ懐かしい 草原の人
あゝ懐かし














渚のバルコニー 松田聖子

2019-09-23 21:50:00 | 僕の音楽日記
渚のバルコニーで待ってて
ラベンダーの夜明けの海がみたいの
そして
秘密


こんな事言われたら
どうなんだろう?

その渚のバルコニーに
行って待ってるのかな?

自分の意中の人から
言われて
両思いなら

「はい!喜んで!」
って
いって
何時間でも待ってるけど

そうじゃない
ノーマークの子だったら

夜明け前は眠たいから
眠たさが優って
行かないかもね…

女性からすると
意地悪な質問で

でも
聖子ちゃんみたいな可愛い子から
そんな風に
言われたら
大概の男子は
言われた通り
待ってるでしょ?
って
いうよね…

たとえ旅先で出会った人だとしても

旅先だからこそ
なのか?

夜明けの海がみたいの
なんて…

ラベンダー色の海
なんとも神秘的だ。

ラベンダーは好きな花だ。
押し花で香りの途切れない
物を頂いて
感激したことを思い出した。

そう、この歌のように
いつまでも変わらない新鮮さ…







最近思う。

本当の自分って…


そうして歌の世界に入り込み
そんな自問自答をしてみると
見えてくることもある

僕なら行く
僕なら
行かないかも
しれない…

待ってて
と言われても


でも、
こちらがいいなぁ
と恋めいた感情が芽生えた人ならば
両思いになる可能性に
かけて
いくのだろうなぁ
思ったり


もう、恋のはじめの
シュチュエーションなんか
随分の昔のことだから
埃が被った恋心の
その埃を払って
聞いてみたりもするのです。

昔の歌をきいても
こんな風に
よそ事を考えて

場面に没頭する
違った妄想での
楽しみ方



ときめきに身を任せ
結果を恐れず
飛び込むような
そんな行動は
もう
できないし、とうの昔のこと


渚のバルコニー
松本隆
呉田軽穂(ユーミン)
の作品。


色褪せない
いい歌です。












岡本おさみ 歌コトバ ⑭ きみの朝 岸田智史

2019-09-23 10:27:00 | 岡本おさみ歌コトバ





ドラマの脚本どおり
売れていった
歌番組とのタイアップ
戦略の勝利とでもいうか……


いかに思惑どうり売れたか?
見事ととしか
言いようのない
戦略の勝利。

TBSのオバケ
歌番組
「ザ・ベストテン」
木曜 夜9時からの
定番の時間帯
そのあと10時からのドラマ
「愛と喝采と」に
出演した
岸田智史さん

新人歌手
武井吾郎役

音楽プロデューサーに
十朱幸代さん

実際
「ザ・ベストテン」の
スポットライトに登場して
その後この映像を
ドラマに流すといった
タイアップ

ヒット曲の作り方の一つ

単なるドラマの主題歌とは
違った
打ち出し方
だった。

無名なシンガーを役者にも起用して
売り出す。
作曲は本人
岸田智史さん

今 現在
名前を
敏志 と変えています。



この
岡本おさみさんの歌詞も
少しゴツゴツした
よく読めば
岡本おさみ節が随所にある。


岡本おさみワールドは
コーヒー
とか
喫茶店
とか
夕暮れ、朝、
とか
暮らし
とか
魂、体
なんて
コトバ、ワードが
散りばめられている。


この歌コトバは
拓郎でもなく
こうせつでもなく
まさしく
岸田智史
へ宛てた
歌詞なのだと
落ち着く。

彼の懐に入って

サビの
モーニング モーニング
きみの朝だよ
モーニング モーニング
きみの朝だよ
優しく歌う仕上がりに
70年代決別のレクイエムを感じる。


♪別れようとする魂と
出会おうとすると魂と
あゝ心より身体の方が
確かめられるというのか…


生まれようとすると魂と
老いぼれてゆく魂と
あゝ人間のはしくれに
生まれてきたというのに

変わろうとすると魂と
よどんでしまう魂と
あゝ身体中輝きながら
旅立ってゆけ  朝に…



苦悩するひとの
内在するもの

解き放つのは
きみとの朝

きみと迎える朝
なのだろうか?

問い、
迷い
答えを求めて
渇望する
魂の歌

フォークソングから
ニューミュージックのジャンルへの
入り口は
80年代の扉を開くように
歌番組の中に
組み込まれた
歌のひとつ
になっていた。


岡本おさみの歌コトバは

時代を撃ってきた。

激しい世を横にらみしながら
その中に身を置く
男女の暮らしを
歌コトバにして

時代を背負ったつもりはなくても
流行歌のひとつになっていった
その歌の歌詞は
時代と寄り添い
彩りを添えてきた

もはやその燃えかすのような
決別的な歌詞のようにも
思える
「きみの朝」


そして
岡本おさみさんの80年代からの
作品は丸くなっていった
そんな気がしてならない。

エッジの効いたコトバは
少なくなり
鋭い刃先がまるまってしまった。



「きみの朝」

作詞  岡本おさみ
作曲 岸田智史


横たわる君の顔に
朝の光が射している
過去の重さを洗おうとして
たどりついた深い眠りよ

別れようとする魂と
出会おうとする魂と
あゝ心より身体の方が
確かめられるというのか

モーニング モーニング
きみの朝だよ
モーニング モーニング
きみの朝だよ


急ぎ足 ふと 止めて
ふりかえれば夕焼けが
この先 いくら生きてゆくのか
こんな暮らし 仮の姿

生まれようとする魂と
老いぼれてゆく魂と
あゝ人間のはしくれに
生まれてきたというのに


モーニング モーニング
きみの朝だよ
モーニング モーニング
きみの朝だよ


群衆を飲み込んだ
都会の悲しみの渦の中
コーヒー一杯分のやさしさを
そそぎこむ僕の唄よ

変わろうとする魂と
よどんでしまう魂と
あゝ身体中輝きながら
旅立ってゆけ 朝に

モーニング モーニング
きみの朝だよ
モーニング モーニング
きみの朝だよ







岡本おさみ 歌コトバ ⑬ アジアの片隅で 吉田拓郎

2019-09-22 14:12:00 | 岡本おさみ歌コトバ
1980年 11月5日 に発売された
スタジオアルバム


11枚目となる
「アジアの片隅で」

しばらく遠ざかっていた
岡本おさみさんとの
久々の競作。

レゲエのリズムが
この歌の重さをさらに加重させる。


アジアの片隅で…


我が国 日本の立ち位置
世界の中の日本

アジアの片隅にある
島国
日本。

折しもいい話も
良くない話も
飛び交う毎日

対韓国との摩擦
北朝鮮との拉致、ミサイル
核兵器等との問題
沖縄普天間辺野古の問題
アメリカとの貿易摩擦

中国との海洋進出摩擦

数えればきりがない
問題を問題視する

次から次へと
飛び交う気が重くなる
政治的ことも含めて

このアジアの片隅で
いろんなことが起こっている
そして
また、中東でも
キナ臭い問題が…
常に火種をかかえ
裏で戦争屋が暗躍するそんな
まことしやかな
話が、流れたり

ラグビーワールドカップ
開催国 日本。

日本のおもてなし文化に
感動をもらったり

このアジアの片隅で…





80年代に入った日本にも
そうした
世の中の流れの中に危惧する
思いを
岡本さんは
強烈な言葉を
コトバのグローブの
オンスを下げて
本気で殴りに来た。

少し平和ボケしてる
ぼくたちに…

右の頬へ
強烈な右ストレートを放った。


安穏としたラブソングに
あぐらをかき
優しさの世代を謳歌しかかっていた
その矢先、

ちょっと待った!
かかった形だ。


今更また、
闘争への道に
逆戻りなのか?

いやいや
少し待ってくれ、
日本はこれでいいの?
一国だけ平和を謳歌し
突き進んでいいわけ?

同じアジアにも
目を向けたら
目を背けないで…

他人事、無関心に
火をつけた

火種は
岡本おさみ

聴いてて
耳の痛いその
重たい
歌コトバで
ある。
アジアの片隅で
作詞  岡本おさみ
作曲 吉田拓郎



一晩たてば
政治家の首がすげかわり
子分どもは
慌てふためくだろう
闇で動いた金を
新聞は書き立てるだろう


ひと晩たてば
国境を戦火が燃えつくし
子供達を飢えが襲うだろう
剥き出しの肋骨は
戦争を憎み続けるだろう

アジアの片隅で
狂い酒飲みほせば
アジアの片隅でこのまま
ずっと生きてゆくのかと
思うのだが……


ひと晩たてば
街並みは汚れ続けるだろう
車は人をひきつづけるだろう
退屈な仕事は野生の魂を
老けさせるだろう


ひと晩たてば
チャンピオンはリングに転がり
セールスマンは道路に
座り込むだろう
年寄りと放浪者は
乾杯の朝を迎えないだろう


アジアの片隅で
狂い酒飲みほせば
アジアの片隅でこのままずっと
生きてゆくのかと
思うのだが…


ひと晩たてば
秘密の恋が暴かれて
女たちは
噂の鳥を放つだろう
古いアパートの部屋で
幸せな恋も
実るだろう

ひと晩たてば
頭に彫った誓いが
崩れ落ちて
暮らしの荒野が待ち受けるだろう
甘ったれた子供たちは
権利ばかり主張するだろう
アジアの片隅で
狂い酒飲みほせば
アジアの片隅でこのままずっと
生きてゆくのかと
思うのだが…


ひと晩たてば
働いて働きづくめの男が
借りた金に
滅ぼされるだろう
それでも男は
政治などあてにしないだろう

ひと晩たてば
女まがいの歌が溢れ出して
優しさが叩き売られるだろう
悩む者と飢えたものは
両手で耳をふさぐだろう


アジアの片隅で
お前も俺も
このままずっと

アジアの片隅で
このままずっと
生きてゆくのかと

アジアの片隅で
アジアの片隅で
アジアの片隅で
お前も俺も…

アジアの片隅で…