こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第8章・・月あかりの散歩道・・・私とルナと一緒に月に想いを馳せて散歩しませんか~♪

虹の橋へ・・・・

2012-08-02 20:20:35 | memories

ルナです。


今日も、猛暑は続いているね・・・・
ママさんは、昨日の夕方から、ちょっとだけダウン。。。
ブログもお休みしちゃって、
今朝も、体調は回復しているのに、どこか元気が出なかった。


パパさんから頼まれたものを買いに、三越まで行こうとするんだけど、
早起きしている割には、家事もはかどらず、
結局、10時半を過ぎてから、ようやく出かける支度にこぎつけたんだよ。


まさにそんなお出かけの瞬間・・・・「ピンポ~ン」







ママさんが、玄関へ行ってドアを開けると、
お向かいのSさんの奥さんが立っていた。

「あら、お出かけのところ・・・
実は、一昨日、ハーディが亡くなって・・・・・
今日、1時から、火葬なの・・その前に・・・・」

「すぐいくから・・・」


ママさんを朝からずっとだるく引きとめていたものが何だったのか、
ようやく解った気がしたよ。
ママさんは、タオルのハンカチを握りしめて、お向かいのお家へ向って行った。


ハーディって、お向かいのワンコ。
コロンお姉ちゃんの命日にいつも花束を持って来てくれるSさん家の、
アイリッシュセッター犬で、すこく大きいよ。
地震のときも、パパさんの車で一緒に逃げたあの子だよ。
15歳と1ヶ月 大型犬の生涯としては、大往生って言っても良いと思うよ。





ハーディはお部屋にゆったりと横たわっていたから、
ママさんは、頭から体まで、何度も撫でて、
「良く頑張ったね、でも、お母さんがもう限界だなって、
そんな優しさで旅だったんだよね。」
ママさんがそう話しかけると、
「ハーディは幸せだったのかしら・・・・」
Sさんがそう言って泣きだしたから、
「15年、ずっとハーディを見続けてきたけれど、
私は、ハーディは本当に大事にされていたことを知っているし、最後まで、幸せだったって思っているよ。
ようやく楽になれたんだから、静かに見送ってあげようね。」
ママさんがそう言うと、奥さんもご主人様も、ボロボロと涙を更にこぼされたらしい。
「今日は、二人で、声を出していっぱい泣いてね。」







この一年あまり、ハーディはほとんど外へ出る事もなく、
奥さんは、夜も添い寝して、介護を続けて来たことをママさんは知っていた。
斎場は、名取で、午後1時から。
間もなく、ご夫婦で送って行かれた。
見上げた空は、コロンが天に昇って行った日と同じように、
青く・・・・暑く・・・・悲しかった・・・・
ママさんはそんな風に言っていた。
15年も、隣人(犬)であった彼は、穏やかな性格で、
立ち上がると、ママさんと同じくらいの背丈があって、
声は優しく、毛並みは美しく、ポニーが歩くような感じだった。


ママさんは、ようやく、午後になって涙が治まってから、
やっぱり出かけて来ようって、パパさんの用事を済ませて、
それから、本屋さんとお花屋さんに寄って来たんだよ。





虹の橋・・・・って知ってる?
天国の一歩手前にある場所らしい。


ママさんがそれを知ったのは、3年前だった。
コロンお姉ちゃんの命日に、「コロンへの手紙」
ブログにそんな記事を書いた時、その頃、パソコン教室の先生だったSYKさんが、
ママさんの記事にコメントをくれて、「虹の橋」を教えてくれたんだって。


このお話は、作者不明で、インターネットで広まって、
ペットと過ごした人々の心を慰めてくれるんだって。
夕方、この本とお花を届けて来たんだよ。


優しい奥さんだから、きっと、今夜はハーディを抱きしめて、ずっと泣いているんだろうね。
「これからどうしよう・・・」って言っていたって。
子供さん達も独立して、ご夫婦2人では寂しいよね。
今度、ルナが、一生懸命声をかけてみよう。遊んであげるね。

ハーディは
きっと、虹の橋で、コロンお姉ちゃんと出会って、
元気いっぱい、昔のように、
思いっきり走りまわって、遊んで待っていると思うよ。


7月31日   ハーディ 永眠 15歳  
良く頑張りました。安らかにね。









コメント (12)
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