脳出血してから１９０日目（四年前の出来事）

介護タクシーのトウショーさんに電話をすると
「生憎と予約が一杯です」と断られてしまう

しかし
「ツレが普通のタクシーだと車に酔ってしまうので
今回の目的地のケアセンターに酔ったまま到着すると
何のために行くのか解らなくなりそうなんですよ・・・」と
困っていることを訴えたら

以前の予約の時に何度か電話に出てくれた女性が
心配してくださり
「少し待ってくださいね」と一旦電話を切り
その間に運転手さんをどうにか探してくださる

その配車係さんが
「帰りのことはどうされますか？」と聞くので

家に着いてなら
酔ったままでも寝かし置けばいいけれど
ついでにお願い出来ますか？と聞くと
「ふふふ」と笑いながら手配してくれ

「何時もでしたら翌日のお家から病院に帰られる便も
お願いされますが、それはどうされますか？」とまたも質問される
ありゃ～！
良く気が付く人だな～と感心
その手配もお願いする

ツレのメダカの水槽を掃除していたら
うっかりガラスの蓋をサンダルで踏んでしまい割ってしまう

ツレにその事を電話の時に報告すると
「踏んだの～？サッチャンの足は大丈夫なの？」と直ぐに私を心配してくれる
以前のツレに戻っていることが益々増えていて嬉しい

相談員さんがもう一度
担当医にＭＲＳＡのことを聞いてくれたようで
先生が部屋まで来て下さり

「今回の菌の数は、例えて言うならタンスに着いた埃を
手で拭いた位のありふれた数です」と言ってツレを安心させてくださったようだ

電話でツレが
「喉が変な気がするから病院の引き出しにある
ルイボスのドリンクを飲んでいい？」と聞いてくる

勿論OK

Ｊ―ＣＯＭさんの工事が終わり
急いで病院に向かうと雨がポツポツ降ってきた
家に戻って再度、電車で行き直そうかと迷ったけれど
病院に居られる時間が無くなるのでそのまま向かってしまう

途中で空が真っ暗になってきたと思ったら激しい雨になる
昼間何度も天気予報を見て雨の確率が０％だったのに
なんなのよ、この雨は～！と天を恨みたくなる

一向に止まず雨が目に入り込みその痛みで視界がぼやけてしまう
歩道橋の下で一旦雨宿りをするけれど
濡れたままで寒くなって来たので、諦めて病院に向かう

夕飯の１５分前にやっと到着
ツレがまだ昼間のトレーニングウェアを着ていて
パジャマに着替えていないので

「早く脱いでよ～！
私、それに着替えるんだから～」と急かして
びしょ濡れの頭をタオルで拭いているのに
半分まで着替えた状態のツレはＪ－ＣＯＭの件を話し続けていて
中々トレーニングウェアを渡してくれない

自転車を必死で漕いで来たので
まだ少しは体が温まっている
しかし
濡れたままでは気持ちが悪いし徐々に冷えても来た
「パパ早くしてよ～」と再度急かすが
動作は鈍く
こういう所は未だイマイチだなと思う

明日の外泊に持って帰る薬などを用意してから
歩きのリハビリをする
歩きながら私が話しかけでもツレのテンポが乱れなくなる

ツレがこの日に食べたニワライフ５包ロイヤルセレクト６粒