荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

ふるさとー3/漆器の街で

2015年04月29日 | 散文
ふるさとの小さな限定された地域に漆器の街がある。

大きな屋敷や、住居とは別に土蔵を持った複数の商家があった。

久し振りに訪ねてみたら、商売を続けている家が随分少なくなっていた。



現在も商売をしている店の一つである。

実は、この街が「割賦販売発祥の地」である。
値の張る漆器の商いを通じて、分割払いを考案したそうである。
小学生の頃学校で習った。
昔は裕福な街だったので天神祭りも活気があった。

子供の頃と比べて、街が随分明るい。

この辺りは土蔵が並んでいて薄暗い通りだったが、多くの家が無くなって、直接日差しが当たっている。

取り壊さないで売りに出している家もある。

住んでみたい家ではあるが・・・。

街を巡ってみる。



家が少なくなったせいで妙に明るい。
ポストのある家は新聞屋兼雑貨屋だった。

向こうの空き地に何があったか思い出せない。
この小さな地域には郵便局も警察署もあったが、その場所を見付ける事ができなかった。

道端に首が無くなったお地蔵さんが祀られていた。

地域の来歴からして古いものだと思う。

彫刻を施した漆器製品を見掛けるが、そういった仕事をしているのだろうか?



僅かに土蔵が残っている。



現在も使われているかは不明である。



そんな中、この一角は両側の家が現在も商いを続けているようで、昔の面影を残している。



反対側から見てみる。
画面右側は、卸商の家とその土蔵である。



大きな構えだ。



現役の店である。



看板にも風格がある。



向かいの家は土蔵を持った製造販売業である。



ここは小中学校の同級生の実家だ。
中学を卒業してからも何度か訪問したことがあったが、立派な庭がある、昼間でも薄暗い大きな家だった。
今でも庭の手入れが行き届いているのが塀越しに見えた。
弟が居たので彼が家業を継いでいるのだろうか?

今日久し振りに家の前に立って、改めて思う。
彼女って、お金持ちのお嬢さんだったのね。





コメント
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