荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

あしたのジョーのふるさと再訪

2015年04月11日 | 散文
「いろは会ショップメイト」が西日を受けている。
ここが「あしたのジョー」のふるさと、山谷の商店街である。

久し振りに覗いてみた。

サチがモジモジと恥ずかしそうに迎えてくれる。



段平が「酒粕がおいしいよ」と教えてくれる。



外国人の二人連れが歩いている。

決してここは観光地ではない。
彼らは「あしたのジョー」を知って来ているのだろうか?

それにしても、人が通っていない。
店が開いていない。

普通、商店街で移動販売車が営業するか?
路上で物を売るか?

閉じたシャッター脇には、ちばてつやの描いたポスターが雑に張り付けられている。

もったいないなあ・・・。

進むにつれて通行人が減り、とうとう人通りが途絶える。

向こうに数人がたむろしているのが見える。
そこは日雇い労働者の溜り場だ。

ここ「日本キリスト教団日本堤伝道所センター」で時々炊き出しをやるので、自然と商店街の東口の一角に日雇い労働者が集まるようになったようだ。



伝道所センターの上に「再開発反対」の垂れ幕が架かっていた。
え!再開発するの!
だから商店の多くが閉まっていて、街に人通りが無いのか・・・。

労働者たちは、みんなどうするのだろう。

もう、ここへは帰れなくなる。

ふるさとが無い矢吹丈は、何処へ行ったら良いのだろう?

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする