荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

吉良邸討ち入りの日/2022年

2022年12月14日 | 散文

両国に本所松坂町公園が在ります。現在「本所松坂町」という地名は有りません。両国3丁目です。

 

ここに小さな公園として「吉良邸跡」が残されています。初冬の光景です。普段は誰も訪れる人は居ません。今日も閑散としています。

 

公園の正面には吉良上野介の像が鎮座しています。今日は「赤穂浪士」による「討ち入り」の日です。元禄年間に、四十七士がここに討ち入りしました。

 

「首洗の井戸」が残されています。

 

地元出身の葛飾北斎が浮世絵に描きました。歌舞伎の代表的演目です。「忠臣蔵」は日本人の大好きな物語りです。歌舞伎界の懐具合が厳しくなると忠臣蔵を興行して収入増を図ったといわれています。

 

お馴染みの「松之廊下」の場面です。こうして末代まで語り継ぐ態勢が出来上がっています。

 

ここの旧主吉良上野介にしてみれば、自分の屋敷で殺された上に、悪人として末代まで語り継がれて迷惑な話ではあります。足利一族の源氏に繋がる名家なのにねえ、といつも私は同情しているのです。

 

さっきから、私は待って居ます。小さな公園の小さな出入り口が、記念撮影で塞がれています。なかなかポーズが決まらないようです。出るに出られません。このように、今日だけ人が訪れるのです。でも今は少ないです。

本来なら今日は観光客で大賑わいでした。未だにコロナから開放されない東京です。

 

往時の賑わい風景です。街を上げて「両国義士祭り」を催行していました。

 


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