金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【次のスーパー種牡馬は?】 2018年生まれ 世代別サイヤーランキング

2021-03-23 07:22:34 | 競馬

 ディープインパクト、キングカメハメハの次の時代を担うスーパー種牡馬は誰なのか? その激しい争いを、最も公平に見る指標が、「2018年生まれ 世代別サイヤーランキング」です。すなわち、今年の3歳世代だけの種牡馬成績を見て、その優劣を見るというモノサシです。

 既に実績が出ているベテラン種牡馬でも、まだ2年目や初年度で、産駒の世代が少ない新人の種牡馬でも、同じモノサシで測ることが出来るデータです。一般には「2歳サイヤーランキング」が、まず手始めに使われる指標ですが、これは2歳の年末までの数字しか反映されていないため、データとしては不十分。やはり「昨年のダービーの翌週から、今年のダービーの週まで」の世代別の賞金額を比べる方が客観的と言えます。

 この3歳世代の世代別サイヤーランキングは、リアルで新鮮なデータであるため、種牡馬の現時点の勢いが良く判ります。ちなみに、現時点の「2018年生まれ 世代別サイヤーランキング」は、昨年のダービーの翌週から今年の3月21日までの3歳世代の数字ですから、あくまで中間成績に過ぎませんが、一応の指標にはなりますので、ご紹介します。

第1位 ディープインパクト 勝利数58勝 AEI 2.16 賞金7億8千万円

第2位 モーリス      勝利数52勝 AEI 1.65 賞金7億3千万円

第3位 ドゥラメンテ    勝利数52勝 AEI 1.38 賞金6億2千万円

第4位 キズナ       勝利数52勝 AEI 1.56 賞金5億9千万円

第5位 エピファネイア   勝利数36勝 AEI 1.37 賞金5億3千万円

第6位 ロードカナロア   勝利数37勝 AEI 1.09 賞金4億9千万円

 

 一言でいうと、大激戦です。ディープの第1位は想定通りですが、普段の年よりも2位からは僅差まで迫られているのが特徴2位のモーリスは、この世代が3歳になってから、ピクシーナイト、シゲルピンクルビー、ルークズネストと3頭も重賞勝ち馬を出しており、マイル前後の適性距離で、成長力のあるところを見せています。3位のドゥラメンテも弥生賞を勝ったタイトルホルダー、4位のキズナはフェアリーSのファインルージュ、5位のエピファネイアも共同通信杯のエフフォーリアと、クラシック候補が目白押し。

 ちなみに、現在、生存している種牡馬の中で、最も高い種付け料となっているロードカナロアですが、この世代の順位で見ると第6位で、AEIも1.09と冴えない数字で、足踏み状態。

 恐らく、ディープインパクトの後継者となる候補は、モーリス、ドゥラメンテ、キズナ、エピファネイア、ロードカナロアの5頭のうちのいずれかだと思います。その方向性を占うのが、この「2018年生まれ 世代別サイヤーランキング」であり、いよいよ4月から始まる3歳クラシック戦線の結果により、この順位がはっきりいたします。種牡馬戦線の観点からも、今年のクラッシックの結果は注目です。


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