昨年も同じでしたが、「皐月賞は大混戦!」と言われることが多くなりました。
牝馬の「桜花賞」は、同じ舞台で暮れの「阪神JF」が開催されて、ここに世代の一線級が集まりますから、阪神JFの結果を見れば、「大混戦」なのか、「1強」あるいは「2強」なのかは、だいたい分かります。
しかし牡馬の場合、2歳時には「朝日杯FS」と「ホープフルS」に分かれてしまう上に、ときどき「東京スポーツ杯2歳S」あたりからの直行組も混ざるため、この第1冠目の皐月賞で初めて、有力馬同士が顔を会わせることになりがち。その結果、事前予想では「大混戦模様!」などと書き立てられる訳であります。
今年も難しい皐月賞であります。暮れの朝日杯FSを勝って最優秀2歳牡馬に選ばれたパレスマリス産駒ジャンタルマンタルが、2月の共同通信杯で1勝馬のキズナ産駒ジャスティンミラノにあっさり負けてしまい、また暮れのホープフルS2着のシユーニ産駒シンエンペラーも、弥生賞ディープインパクト記念で同じく1勝馬のアルアイン産駒コスモキュランダに敗れてしまいました。
そして3月のスプリングSを無傷の3連勝で快勝して、抜けた1番人気となるはずだったキズナ産駒シックスペンスは出走見送りとなり、ホープフルSを勝ったスワーヴリチャード産駒の牝馬レガレイラは、負傷したルメール騎手に替わる騎手がなかなか見つからないというトラブルに遭いました。
この状況で、「ヨーイ、スターティン!」と言ったところで、何が勝つかなんて、皆目見当がつかないというのが本音であります。
であれば、本命には2戦2勝の⑬ジャスティンミラノを据えます。右回りの出走経験無しとか、スローの瞬発力勝負しか経験がないとか不安材料が数多く、どちらかと言うとダービー向きに見える馬ではありますが、共同通信杯組が皐月賞に強いというデータを信じたいと思います。
相手には、共同通信杯2着の⑧ジャンタルマンタル、弥生賞ディープインパクト記念を勝った⑫コスモキュランダ、毎日杯を圧勝したゴールドシップ産駒②メイショウタバル、ホープフルS2着の⑭シンエンペラー、若駒Sを勝ったキズナ産駒①サンライズジパングの5頭。なお、ルメール騎手が乗らない牝馬⑩レガレイラは切ることにしました。
馬券は、まずは本命⑬ジャスティンミラノの単勝。そして⑬ジャスティンミラノ1頭軸の三連複10点 ⑬⇒⑧⑫②⑭① で。