金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【ブランドとは?】 ブランドの源は「品質へのこだわり」である!

2024-04-18 01:26:21 | 金融マーケット

 

 コンサルティング会社に「ブランド化」の相談をするとまず、必ず「ロゴマーク」「商品サービスのネーミング」がテーマになります。それはそれで大切な事項なので、話題にすることはけして間違ってはいないのですが、「優先順位」が違っていると思います。

 

 ブランドの源泉は、「品質へのこだわり」に尽きると考えています。

 「Gucci」「Louis Vuitton」の商品がブランド品と呼ばれるようになるには、そのデザイン性はもちろんのことではありますが、個々の商品に関する「細かな品質のこだわり」の積重ねが根底にありました。

 バッグであれば、革を繋ぎ合わせる部分の裁縫技術金具ひとつひとつの安全性見えない部分であるバッグ内部の使いやすさや手触り感など、他社製品に比べて、子細な品質の差別化を追い求め続けて、真似をされても、さらにその上をいく「品質へのこだわり」の継続があってこそ、「ブランド品」と呼ばれる存在になっていくのです。その品質の高さがあるからこそ、「Gucci」「Louis Vuitton」の商品マークが「価値を示す標」となった訳です。最初から、あのマークに価値があった訳ではありません。

 

 サービスのブランドも全く同様です。

 航空会社を選ぶ際に、ANAJALを選択する理由は、何も日本語サービスだけではありません。米国の航空会社に比べて、細かなサービスレベルの違いがあるからこそ、料金の高さを超えて選択している訳であります。ひとつひとつの違いは子細なことではありますが、この違いが5つあれば「差別化」20もあると「ブランド」と呼べるレベルになります。

 

 以上のように、商品サービスの「ブランド化」というのは、絶え間なく「品質へのこだわり」を継続することと同義であると思います。そういう努力を続けた商品サービスには、競争のために「値下げ」の必要はありません。堂々と希望価格で提供することができるのです。

 

 どうして急にこのような話をしたかと言うと、「サマンサタバサ」というファッションブランドが競争力を失くして、8年連続で赤字が続いているというたニュースが流れてきたからです。ビジネスモデルとしては既に崩壊していると言わざるを得ません。

 一時期、有名モデルと米国の富豪姉妹をCMに使って、奇抜で派手なデザインを武器に一世を風靡したファッションブランドでありましたが、高価格の割にそもそも製品の品質が宜しくなく、実際手に取ってみると「安っぽい」などの悪評が立つと、当初の人気は瞬く間に消えていきましたブランドとは単なる見せかけではなく、「品質へのこだわり」こそが源であることを示す、悪い事例となりました。

 

 ちなみに、「商品のブランド化」以上に、「サービスのブランド化」というのは時間がかかる上に、その地位から落ちるのは速いもの。サービスそのものが担い手の人間の育成に懸かっているが故に、サービス品質の継承が難しいことが理由。高級ホテルの従業員や航空会社の客室乗務員、そして富裕層ビジネス向け営業職員などが代表的な事例です。

 

 短い時間で一気に垂直立ち上げなど、以ての外であり、それでは崩壊も早く訪れるというもの。

 自戒したいと思います。

 

 


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【大学同期と夜会】 乾杯前に「サンシャイン水族館」巡りを楽しむ! 

2024-04-17 04:53:06 | 雑感

 

 大学時代に同じクラスだった友人2名とは、年2~3回ほど夜会を催しており、今回は池袋のサンシャインシティ内の中華レストランが夜会の会場でありました。

 せっかくサンシャインシティまで来たので、夜会前に「サンシャイン水族館」を廻ろうということに。

 サンシャイン水族館に入館したのは30年ぶりでしたが、これが素晴らしく進化しておりました。

 

 

 中央部分に設置されている大水槽には、さまざまな魚やエイなどが優雅に泳ぎ回っているほか、自然界では獰猛と言われるウツボも、ここではお行儀よく水槽内で共生しています。

 

 

 また大水槽の奥にある「クラゲ」コーナーは圧巻であります。

 さまざまな種類のクラゲが、こちらも自由に、そして優雅に漂っております。この空間にしばらく立っていると、自らが「クラゲ」と同化して彼らの傍らで一緒に漂ってる錯覚に陥ります。気がつくと、1時間2時間など、あっという間であります。

 いや~、久しぶりに「新世界」というか、「異空間」というか、「小宇宙」ともいうべき、脳やハートを刺激してくれるカンフル剤を堪能いたしました。

 

 また来ようっと!

 

 


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【ギャンブル依存症も恐いが・・】 「ゲーム依存症」が日本を滅ぼす⁉

2024-04-16 02:03:55 | 雑感

 

 MLBの大谷翔平選手の専属通訳が起こした事件の行方が連日のように報道されて、その都度「ギャンブル依存症」の怖さを再認識させられているところです。

 「ギャンブル依存症」への耐性を個々人がどう備えていくかが今後の大きなテーマになっていくと思いますが、それより何よりも、ワタクシが日頃から危惧しているテーマがございます。それは「日本人のゲーム依存症」であります。

 

 ワタクシは、朝の通勤時、バスや電車に座って通勤できるように、かなり朝早く家を出ています。かつては、そうやって座って通勤する日本のサラリーマン・サラリーウーマンたちは決まって、日経新聞を細長くたたみながら読んでいました。朝の通勤時間を活用して、その日必要な情報を頭に叩き込むのが当然のスタイルでありました。

 

 それが今はどうか?

 

 もちろん、今は紙の新聞紙を広げている人間を見ることはありません。日経新聞の電子版を活用しているケースが殆どなので、大きめの携帯電話あるいは i-pad で読むスタイルが定着しているのだと思っていたら、大間違い! なんと、

 電車内バス内で携帯電話を虎視しているサラリーマン・サラリーウーマンの8割9割がゲームに興じているではありませんか!

 

 そんなはずはない! などと言うあなた。

 本当なんですよ。RPGはもちろんのこと、シューティングゲームの類を夢中になってやっている人たちが殆どであり、世界の動きなどの情報を朝一で仕入れているような仕事人は皆無なのです。

 言葉は適切ではないかもしれませんが、「国民の総白痴化現象」が進んでいます。

 

 そういうワタクシも、新聞は自宅でザッと読んでしまったあと、通勤時間には、YouTubeで「葬送のフリーレン」のネタバレ動画を見たりしていますので、隣に座っているオジサンからは「白痴老人」などと思われているのかもしれませんが・・

 

 

 人のことを言える立場ではありませんが、けっこう心配な状況が、今の日本には蔓延しています。

 ぜひ、ご認識を!

 

 

 

 


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【重賞回顧】 藤岡康太騎手に捧げるジャスティンミラノの皐月賞勝利!

2024-04-15 02:25:25 | 競馬

 週末の重賞回顧をいたします。

 

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 まずは阪神のアーリントンC勝ったのは、ルーラーシップ産駒ディスペランツァ中団待機で脚を溜めます。逃げたポッドテオの前半3ハロンのラップは35秒8と超スローの流れに。当然ながら、直線に入ると瞬発力勝負になりました。まず、逃げ粘るポッドテオの横からリアルスティール産駒アレンジャーが先頭に立ちますが、大外からグレーターロンドン産駒チャンネルトンネルとディスペランツァの2頭が猛然と追い込んできます。そのうち、ディスペランツァが1/2馬身抜け出して勝利。良の勝ちタイムは1分34秒1。2着にはアレンジャー、ハナ差の3着にチャンネルトンネル、さらに1/2馬身差の4着には、後方から追い込んできたロードカナロア産駒ワールドエンド

 勝ったディスペランツァは、マイル路線に転じてから2連勝で重賞初勝利NHKマイルCでも十分に争覇権にあると思います。それにしても、モレイラ騎手は先週が阪神牝馬Sと桜花賞、ここでまたアーリントンCと重賞レースの騎乗機会3連勝という離れ業。恐れ入ります。

 2着のアレンジャーは、好位置から粘り込んだ内容アレンジャー自身も上り32秒9ですので、よく走っていますが、それよりも切れ味のある馬がいたということ。3着チャンネルトンネルはもう勝ったと思った瞬間に、外からモレイラ騎手のディスペランツァに差されての3着。この馬も幼さが消えて、地力を見せてくれました。本番が楽しみ。

 

 

 次はアンタレスS勝ったのは、ダノンレジェンド産駒の6歳牡馬ミッキーヌチバナ中団待機で脚を溜めます。逃げたテーオードレフォンの前半1000mのラップは1分1秒5とややスローな流れに。直線に入るととまず、2番手からキングカメハメハ産駒スレイマンが先頭に立ちます。この外からキズナ産駒ハギノアレグリアスとミッキーヌチバナの2頭が迫りますが、そのうちミッキーヌチバナが前のスレイマンを交わしてクビ差で勝利。ダート良の勝ちタイムは1分51秒2。2着スレイマンから1馬身1/2差の3着にはハギノアレグリアス

 勝ったミッキーヌチバナは嬉しい重賞初勝利6歳になって本格化しましたが、父ダノンレジェンドの産駒は、古馬になってからも成長が止まらないのが特徴。ここからの活躍が楽しみであります。

 2着スレイマンは、すでに重賞級の地力を見せてくれました。ジェンティルドンナの半弟という良血で、重賞勝利も近いと思います。1番人気で3着ハギノアレグリアは、3月のダイオライト記念の激走の疲労が少し残っていたのか、ラストの叩き合いで伸びきれませんでした

 

 

 そしてGⅠ皐月賞勝ったのは、キズナ産駒ジャスティンミラノ好スタートから5番手追走へ。逃げたメイショウタバルの前半1000mのラップは57秒5と速く流れる展開に。直線に入るとまず、3番手からパレスマリス産駒ジャンタルマンタルが抜け出します。これを追いかけて、ジャスティンミラノとアルアイン産駒コスモキュランタが猛然と迫り、ゴール手前でジャスティンミラノがクビ差だけ前に出て勝利。良の勝ちタイムは1分57秒1(コースレコード)2着にはコスモキュランタ、1/2馬身差の3着にジャンタルマンタル、さらに1馬身1/2差の4着には、後方から追い込んできたスワーヴリチャード産駒アーバンシック、クビ差5着には、中団から差してきたシユーニ産駒シンエンペラー

 勝ったジャスティンミラノは、デビューから3連勝でGⅠ皐月賞を勝利初の右回り、初の超ハイペースも関係ありませんでした4コーナー手前でジャンタルマンタルに置いていかれる場面がありましたが、直線に入ってから再度スピードに乗って差し切るあたりはさすがという感じ。やはり、広い府中の馬場の方が向いていると思いますので、ダービーは不動の本命になると思います。

 ちなみにジャスティンミラノの調教に日頃から乗っていたのは、10日に亡くなった藤岡康太騎手でした。友道調教師・戸崎圭太騎手ともに、インタビューの第一声は「康太が後押ししてくれた」「康太が見守ってくれた」。レース直後には、お二人が号泣する姿がTV中継でも流されておりました自分も貰泣きをいたしました。

 

 

 2着のコスモキュランタは惜しいレースでした。勝ち馬とは、位置取りの差だけと言っても良いので、ダービーでの巻き返しに期待しましょう。それにしても、モレイラ騎手は先週が桜花賞を含め重賞2勝で、今週も重賞1勝+GⅠ2着ですから、恐ろしい限りでありました。

 3着ジャンタルマンタルは、直線半ばではもう勝ったと思ったくらいの悔しい敗戦。それでも、やはり2000mは少し長いのかもしれません。恐らく次走はダービーだと思いますが、NHKマイルCならば必勝態勢で臨めるはずですが・・。4着アーバンシックは唯一、後方待機組からの入着で、地力の高さを見せました。ダービーも面白い存在だと思います。

 1番人気で6着となった牝馬レガレイラは、14番手の位置取りが敗因。上り3ハロンは、エコロヴァルツと並んで33秒9と最速でした。この日の中山は超高速馬場でしたから、もう少し積極的な位置取りであったならば・・。やはりルメール騎手が乗れなかった時点で厳しかったということ。

 

 


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【3歳戦回顧】 4月13日~14日

2024-04-14 16:13:58 | 競馬

 土曜日は阪神6Rダート1200m(3歳1勝クラス)を勝ったダノンレジェンド産駒ジョーロ―リット好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線に入ると、2番手からグレーターロンドン産駒スターターンが並びかけて、いったん先頭に立ちます。しかし、残り50mのところでジョーロ―リットが差し返して3/4馬身差で勝利。ダート良の勝ちタイムは1分11秒9。2着スターターンから3馬身1/2差の3着には、5番手から差してきたニューイヤーズデイ産駒クリノオリーブ

 

 中山6Rダート1800m(3歳1勝クラス)を勝ったロードカナロア産駒グラウンドビート好スタートから3番手追走へ。直線に入るとまず、2番手からカルフォルニアクローム産駒スプレーフォールが先頭に立ちますが、すぐに外からグラウンドビートが抜け出して、そのまま後続に1馬身3/4差をつけて快勝。ダート良の勝ちタイムは1分54秒3。2着には、6番手から追い込んできたロードカナロア産駒ロードブレイズ、クビ差の3着にスプレーフォール

 

 福島9R芝1200m雪うさぎ賞(3歳1勝クラス)を勝ったグランプリボス産駒モズトキキ好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入るとスピード加速、そのまま後続に2馬身1/2差をつけて完勝。良の勝ちタイムは1分8秒5。2着には3番手からロードカナロア産駒アスティスプマンテ、1馬身3/4差の3着には2番手からファインニードル産駒アンバーニードル

 

 中山9R芝2000m山藤賞(3歳1勝クラス)を勝ったノヴェリスト産駒ヤマニンアドホック好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入るとスピードを加速、そのまま後続に1馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分1秒1。2着には2番手からスワーヴリチャード産駒ショーマンフリート、1馬身1/2差の3着には、6番手から差してきたジャスタウェイ産駒レッドテリオス

 

 日曜日は阪神5Rダート1800m牝馬限定(3歳1勝クラス)を勝ったサンダースノー産駒テーオールビー好スタートから2番手追走へ。直線に入ると、逃げ粘るドレフォン産駒アンデスビエントとの激しい競り合いになります。ゴール手前でテーオールビーがクビ差前に出て勝利。ダート良の勝ちタイムは1分53秒3。2着アンデスビエントから8馬身差の3着には、最後方から追い込んできたホッコータルマエ産駒ラッキーマリリン

 

 中山5Rダート1200m(3歳1勝クラス)を勝ったシャラ―産駒インビンシブルパパ好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線に入るとスピードを加速、そのまま後続に4馬身差をつけて圧勝。ダート良の勝ちタイムは1分10秒6。2着には2番手からディスクリートキャット産駒シークレットヴァウ、3馬身差の3着には3番手からレッドフォルクス産駒トーアアイギス

 ダート短距離界にもの凄い怪物が現れました。未勝利戦もダート稍重で1分10秒5の好タイムでしたが、今回はダート良で1分10秒6。次走も注目であります。

 

 阪神6R芝2000m(3歳1勝クラス)を勝ったモーリス産駒ログラール好スタートから2番手追走へ。直線に入るとまず、エピファネイア産駒シルバーカレッジが先頭に立ちます。その内側からログラールが、外からはキズナ産駒ペンナヴェローチェが迫ります。最内のログラールが鮮やかに抜け出して、1/2馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは2分0秒4。2着にはシルバーカレッジ、1馬身差の3着にペンナヴェローチェ

 

 


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