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映画、読書などのメモ

ミステリーズ 運命のリスボン

2020-03-03 | chinema(欧米系映画)

変幻自在な時空へ。


★ミステリーズ 運命のリスボン
原題:Misterios de Lisboa
監督:ラウル・ルイス
出演:アドリアヌ・ルーシュ、マリア・ジュアン・バストス、リカルド・ペレイラ、クロチルド・エム、他
2010/ポルトガル(日本公開2012)

 

19世紀のポルトガルが舞台。
ヨーロッパの端っこの国で、
何が起こっていたのか全く知らないが、
物語の時代背景には興味がわく。
劇場での公開時観たかったが、
4時間半ばかりの長時間には
たぶん耐えられないだろうと諦めた作品である。
ところが、思いがけず、TSUTAYAでDVDを発見。
しかもご丁寧に、前編、後編と2枚のDVDに分けて。

 

回想に回想が連なって、
しだいに誰が誰やらわからなくなる。
果ては現実と回想が混濁し、
そしていつか時間そのものが曖昧になってゆく。
ついに変幻自在な時空が生まれる。
《全てが迷宮入り》
劇場で観れば、
多くの人がいわゆる観疲れするかもしれない。
いや心地良く眠ってしまうかもしれない。


ラウル・ルイス監督は2011年に亡くなっている。
2006年作《クリムト》は幻想的で興味深い作品だった。