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映画、読書などのメモ

アメリ

2020-03-28 | chinema(欧米系映画)

奇想天外なファンタジー

 

★アメリ
原題:Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
音楽:ヤン・ティルセン
出演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、他
2001/フランス


モンマルトルの街が
モダンファンタジーでとてもカラフルな街として描かれる。
その街に生息する人間達は、
この世の生き物とは思えない不思議な生き方をしている。
可愛いエリアン達といったところ。
でもそれが現実の世界だと思えてくるところが映画の魅力。

精子と卵子が結合して、見事「アメリ」の誕生。
変なナレーションにしばらく引っ張られているうちに、
「アメリ」の世界にワープする。


空想の世界で一人遊び育った女の子が、
大人になっても益々想像力、好奇心旺盛。
天使のようなかわいい想いで自分の世界に閉じこもりながらも、
人へのおせっかいには興味津々。
いたずらっぽい眼の輝きには時にゾクっとさせられる。
まるで異星人のよう。
耳が大きかったらスポックの妹のような雰囲気。
ところが生来の内気な性格で、
胸がドキーンキューンの男にも想いが伝えられない。
そしてカラフルモンマルトルで奇想天外なファンタジーが展開する。


へんなオジさんの画家「ルノアール」、
売れない小説家、
いつも録音するストーカー、
八百屋のオッサン、
セックスショップの店員、
そしてカフェで働く女達。
みんなそれぞれに人生を自分流に生きている。
その姿にプイと笑うけどそれがあたりまえ。


この街には明るい音楽が似合う。
楽器で言えば、アコーディオン。

2001年の作品。
「アメリ」現象が流行。
かなり快作です。