駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

酷い目に会った

2016年01月25日 | 旨い物

            

 今日は診察室の暖房が中々効かない、それだけ冷え込みが厳しいのだ。かじかんだ手でキーボードを打っている。

 時々高級な天麩羅屋に行く、出来たばかりの頃から年に一二回通ってきた。二三年くらい前から軌道に乗り、高価だが美味しいということで、繁盛し始めていた。1年前に行った時は女将さんも垢抜け、大将に助手も付き、東京の名店に負けない力を感じたのだが、たった一年で変わるものだ。

 どうも予約の段階で、夜が二部制で午後八時からというのが気にはなったのだが、八時数分前に行くとお待ちしていましたではなく、少々お待ち下さいと狭いトイレの横の中待ちに坐らされた。坐らされたといっても坐れたのは女房だけで、既に坐っていた先客が二人居たので私は通路に立たされる羽目になった。五分ほどして更に二名入ってきたので、三人で突っ立って待つことになった。七八分おきに女将が申し訳ありません、もう少々お待ちをと謝りに来る。二十分ほど待ったところで、後ろの客が何処か他の所で飲もうなどと文句を言い始めたら、大将が申し訳ありませんと謝りに来た。一体どうなっているんだろう。食べている客には八時までですという説明がしてないような雰囲気で、通路に立って待っている客を意に介さず話し込んでいる。漸く席に座ったのが八時三十五分、待たされてお腹が空いているからさぞ旨いはずの天麩羅が、店が違ったように美味しくなかった。

 値段のことは言いたくないが、1年前は一人一万円で少しお釣りが来たのに、今回はさんざん待たせて一万円を超えていた。帰り道、女房が「もう、来ない」と言う。儂も同感。鄙には希と贔屓にしていたのだが、前回垢抜けたと褒めた女将に品が無くなった感じもした、がっかり。

コメント (2)
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