駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

北国の冬に暖冬の影響はどこまで

2016年01月09日 | 旨い物

                

 寒くなった。それでも氷が張るわけでもなく、寒の入りにしては暖かいくらいなのだが、身体が暖冬に慣れてしまっているので、とても寒く感じる。

 昨夜はスパゲッティを食べたのだが、前菜に頼んだたキノコのスープが暖かく身体が温まり、とても美味しかった。イタリアというと南の国で暖かいイメージがあるが、それはヨーロッパの中での話で実際には北緯四十度以北で冬は結構寒い所なのだ。熱砂の砂漠のようなイメージのある中近東もトルコカスピ海に近い北部の冬は厳しい寒さのはずだ。

 暖があってこそ、冬も楽しいのであって、身を寄せ合う寒さに晒されては辛いだろう。冬の厳しい北の国に暖冬の影響はどの程度のものだろうと想像した。

 どうも脳は冷えた方が良く働く?ようで、東京生まれの従兄弟は北海道の大学に赴任、良く本が読めると住み着いてしまった。その娘さんも大学は東京に出てきたが、北海道の冬が懐かしいらしく北海道へ戻ってしまった。東北北陸から当地に移住してきた患者さんには雪かきの辛さをよく聞かされる。厳しい冬にもいろいろな側面があるようだ。旅人としてか知らない厳寒を勝手に想像しながら、スープを味わった。想像力も食べ物の味を豊かにして呉れる。いつか北国の冬の食卓に坐ってみたい。

コメント
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