駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

原子力発電問題

2021年01月04日 | 政治経済
           

 原子力発電をどう考えるか。与党は二酸化炭素も出さないし既に先行投資して低コストで発電できるものを使わないでどうすると考えている。野党は使用済み核燃料の廃棄もできないし、福島原発のような事故を考えたら危険で使えない、一体原発事故でいくら税金を使っているかわかっているのかと主張している。
 危険を軽く見せようとする勢力と危険性を強調する勢力に歩み寄りは見られない。一体政治家はどれだけエネルギー問題を真剣に考え科学を理解しているのか疑問が湧いてくる。与党は情報操作と利益誘導で人を動かすことに力を入れ、野党は問題点を強調することで危険性を訴えることに力を入れている。多くの人はそれをいつもの政治的対立と捉えて、科学的な中身を理解しようとしていないように見える。さし差し迫った身近な自分の問題とも感じていない様子だ。私にもその傾向があると思う。
 私は野党監視の下で原発を十二年限定で動かせばよいと思う。いづれ古くなって廃炉にしなければならないのだから、耐用年数の残っている原発はすべての情報を公開し不都合があればすぐ停止させる野党に運転を任せればよいと思う。リスクをゼロにすることは不可能だし、福島原発事故から学んだことは多いわけだから、それを生かせる野党と科学者に運転させて十二年くらい使うのが経済的で賢いと思う。その間に非原発の二酸化炭素排出を抑えた発電を整備してゆけばよい。廃炉の計画もできるし、使用済み核廃棄物処理も方向は固まるだろう。
 日本の政治は与党の政策を野党が運営すると格段によくなると思う。そうすれば議員の質も良くなる。
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