十一月も終わろうとするのにまだまだ暖かいと思っていたら、二三日前から急に夜冷え込むようになった。当然の寒さではあるのだが、どうも不意打ちを食らったようで、いつもなら年内の寒さは身が引き締まりむしろ歓迎していたのが、今年はもう既に寒いのは嫌だなあと縮こまっている。歳のせいかなあ。
日本は年末年始の休みが長いせいか、お薬を年明けまで欲しいという患者さんが出始めている。安定している患者さんには「はいはい」と二つ返事で五十日分出している。例年だとそれでも年末は混み合うのだが、今年もコロナ対策のマスク手洗いソーシャルディスタンスなどが効いてインフルエンザは流行りそうもなく、落ちついた年末になるかもしれない。インフルエンザ流行抑制は思わぬ新型コロナの福作用と言えそうだ。
嵐の前の静けさか、気味が悪いほど新型コロナの感染者数が減っている。用心深い日本人は緊急事態宣言が解除されてもさほど動き出さないようだ。どうもジャパニーズエフェクトというものがあるような気がする。