駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

地の利不利

2013年03月06日 | 自然

      

 今暮らすなら鎌倉は自然に恵まれ都会からも付かずで離れず良い所だと思う。しかし、地図を見ていると、どうも首都を置く場所ではなかったと判定したくなる。鎌倉幕府に地の不利があったのではと推察する。

 まあ素人の思いつきでだが、神奈川県の県庁ならまだしも、曲がりなりにも日本を統治しようと幕府を置く場所ではあるまい。恐らく外敵からの守備を考えて鎌倉にしたのだろうが?、中心あるいは中枢足り得る場所という発想が不十分だったのではないかと思う。どうも源頼朝には地方の頭領感覚があったように思える。勉強不足で鎌倉幕府に日本全国を中央集権的に支配する感覚があったかどうか知らない。

 それに、恐らく築城の知識技術が不十分で、平野の直中では守備力の十分な城を築くことができず、東京湾周辺は候補地から外れたのだろう。

 それから考えると京都と江戸は素晴らしい立地条件を備えており、長期に渡る首都機能を担える地理的条件を持っていたと思う。政治的統治感覚に於いて優れた人物(智慧者)が天皇家や徳川家に居たと思われる。

 後世から見れば、私のような素人にも好判断だったことが分かるのだが、千二百年前、四百年前の選択決断は難題だったのだろうと思う。

 診察で時間が出来た時に地図を見ながら夢想したことだ。

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正常人とは何か

2013年03月05日 | 小考

        

 健康診断書を週に何枚か書く。これが易しいようでそうでもない。まあ、さほど悩まず決まりごとに徹し、異常がないのは正常と事務的に書かれる医師も多いだろうが、実はまともに考え出すと正常と判定するのはなかなか難しい作業なのだ。

 医者に成り立ての頃は健康診断書を書くのを結構負担に感じた。何か見落としてはいないだろうか?この人は正常範囲なのだろうか?としばしば逡巡したものだった。それは正常群を十分数診ていない経験不足と健康診断書に求められる正確さの程度範囲を知らなかったためだ。

 今では何万にもの人間を診察してきたから、正常範囲というものが自然に把握出来ているし、診断書の求める内容も理解しているので、健康診断書を書くのにさほど苦労することはなくなった。それでも時々微妙だなと思うことがある。徴兵検査ではないから甲乙丙と格づける必要はないわけで、正常範囲ならそれでいいのだが、糖尿病になりそうだなとか、胃腸が弱そうだなとかと予感することがあるし、この人はちょいと癖がある性格のようだなと短い時間だが分かることもある。

 世の中が受け入れる正常は意外に懐が深く、境界が曖昧で、幅広い。健康診断書はそれに準じているわけだ。

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解説も本因坊

2013年03月04日 | 趣味

        

 囲碁将棋の試合は解説がないとファンにはよくわからない。勿論、実はサッカー野球相撲、絵画、音楽・・にしても、本当はプロの解説がないと分からない部分はあるのだが、囲碁将棋の場合は解説がないとちんぷんかんぷんになってしまう。

 いつも囲碁将棋のNHK杯戦を楽しんでいるのだが、対戦組み合わせの他に解説者も重要な楽しみの一つなのだ。面白い双璧は将棋の米長と碁の趙 治勲だったと思う。過去形になったのは米長さんが亡くなってしまったからだ。以前にも書いたが米長さんはどうも余計なことを言うのだが、それが独特な趣向で面白かった。尤も、米長さんの場合はそういうところを嫌うファンも居た。

 趙 治勲の場合は外連味が皆無で、とにかく面白い。最強の人がこんなに面白いというのはどういうことかと思うのだが、諧謔が滲み出てくる。解説は不偏不党を旨とするはずなのだが、趙さんの場合はいつもどういうわけか女流の対局で登場し女流をあからさまに応援する。NHKも分かっているらしい。

 好漢山田 規三生九段を敵役に向井千瑛さんを応援してしまう。向井さん残念だったね。でも実力の片鱗は見せていただきました。

 今度はNHK杯戦将棋の聞き手に趙さんを担ぎ出すように。

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「強くなければ

2013年03月03日 | 町医者診言

        

 生きていけない、優しくなければ生きている資格が無い」。レイモンドチャンドラーの生んだ私立探偵フィリップマーロウの言葉だそうだ。

 現実には資格は無くても生きている人は多そうだが、強くなければの方はなんだか当たっている感じもする。

 安倍首相がこの言葉に該当する方かどうかよく知らないが、両脇の石破幹事長と管官房長官が強い人なのは間違いなさそうである。政治家の優しさがどのようなものでどのような意味があるかはさておいて、強いことは政治家の十分ではないが必須条件である。

 NHKの日曜討論を見て、不適な含み笑いを浮かべる石破幹事長に適いそうな野党席の幹事長は居ないような気がした。

 とても五分では太刀打ちできそうにない、角落ちか四子置くかという野党幹事長には失礼な感想を持った。

 

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WBCを応援

2013年03月02日 | スポーツ

                

 今年のWBCメンバーには知らない選手が結構居る、それでも今回は私は力を込めて応援している。一つには赤ヘルの山本浩二監督に男気を感じるため、もう一つには日系人の多いブラジルティームが参戦してきたからだ。

 監督や出場を辞退するOBや選手が続出して、出場さえ危ぶまれたWBCの監督を引き受けた山本浩二は偉い。言い訳もなく落ち着いて指揮準備してきた。近頃こういう男が減ったのではないか。私としては、最近プロ野球への興味が少し薄れてきているが、火中の栗を拾う人を応援したくなるのだ。 

 半世紀前、地球の反対側のブラジルに渡った日系人が厳しい労働環境の中で、唯一の息抜きに楽しんだのが野球だった。それが連綿と続き、今やブラジルWBCの中核となる選手を生み出し、はるばる参加してくる。本家としては面目をほどこさねばなるまい。横綱相撲否、横綱野球を見せて欲しい。願わくは、ブラジル代表と東西のそろい踏みを。

 

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