京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

さん板運び

2021-06-01 15:19:45 | 気になるコト
今日はさん板で物を運んでいますよー
というお話です。
(さん板・・
適度に粘土作品の水分を吸収する棚板で、
成形乾燥・移動と作業が一連でおこなえ、
大変重宝します。)

写真は足つきですが、
実は、足がついているさん板を
使用している所は少ないのです。

京都・五条などの陶器屋は、長さこそ同じですが
足がない板が多いですし、
友人の実家の九州・小石原(こいしわら)では、
3メートル(?)位の幅の狭い長い板を使用。
壁に板と同じ大きさの穴が開いてあり、
水挽き時は、板が外にはみ出ており、
水挽きが進むと、前へ前へと繰っていき、
全部載せると運びだすという。
これは工房が広いからなせる業。
京都の工房は家庭内工業が多く、
部屋も狭いので、板も短いです。

ん?さん板の話ばかりで天理参考館はって?
出し惜しみ★(笑)待っていてくださいね。

さて、本題に戻って
「 さん板で物を運ぶ 」お話です。
店と工房は距離で言うと
約50メートルぐらい離れています。
もっと近いかな?30メートル?
沢山出た作品を一度に運ぶのは
「コンテナ」に入れるか、
板に載せたまま運ぶのがいい。
板だと30個は一度に運べるかな。

写真は丁度運んでいる場面に出くわしました。

見える?


公道をさん板に作品を乗せたまま運ぶ。
クールな風景。

ただこれ、どちらか片方の作品をヒョイっと
取られると、真ん中を手で支えて持っているので
バランスを崩して全部落とします。
持ちこたえて、2,3個。

ギャー!!!って叫びます。マジで。

片手がふさがっているので、
ガラガラと落ちていく作品を掴もうにも
体勢を崩せない→ほぼ全部落ちていく。
ギャー!→ 泣く。とね(笑)

こんな後ろ姿は頼もしく見つめてしまいます。
ン・私?
もちろん格好よく颯爽と運んでいますよ。
という妄想をみなさんにしていただいて
今日は終わります。
また明日!
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n2d76170f716d
コメント
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