京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

古代エジプト展・終

2021-06-27 10:05:34 | お出かけ
古代エジプト展のお話、最終です。
昨日はどこまで話しましたっけ?
死者の書?
今日は棺の話をすっ飛ばし、その他の話を(笑)

まず笑えたのが、あの世ではいつも小麦が黄金に実り、
魚も、果物も絶えることなくあり、飢えることはない。
が、世話をし、収穫をするのは必須。
そこで、自分の身代わりに働いてくれる小さな像を
一緒に埋葬するという考え。

働け!(笑)
それ以外にすることないじゃんよ?

しかし、どうもファラオはあの世にいっても
コガネムシの導きで現世に帰ってき、
朝の政務をこなすとか。
うーん、それは忙しいな。
寝る暇がなくなる。
働いてくれる分身が必要ですね。


首飾り。
鉛を用いた釉薬で発色が美しい。
紀元前に、この大きさのものを作り、
釉薬を発色させられる設備が整っていた。
可能ならば、1週間~1か月ぐらい
タイムスリップ?して、
工房を見に行きたいものです。

あと、面白かったのは壁画。
いつもは遠くから掘られているのを
「ほー」と眺めているだけでしたが、
今回は間近で見られる。

結構ザキザキの堀りあと(笑)
人の営み・手仕事か出来ている。
そんなことがうかがえて、
古代とはいえ、人の存在感が感じられ
親近感がわきました。


そうそう、内臓を保管する棺。
それぞれの臓物にそれぞれの神さまが
守ってくださるという考え。
胃はイヌ、人は肝臓、ヒヒは肺、ハヤブサは腸。

心臓は、考える脳でもあったので
身体に残し、復活に備えていたんだそうです。
で、コガネムシに守ってもらうんだとか。

さ、最後です。

頭一つの三匹の魚。
これは、原初の海を泳ぐ魚。

エジプトの天地創世神話では、
この世は永遠に続かず、
あらゆる世界と秩序をもたらした
アトゥム神がすべてを消し去り、
原初の海に帰す。
しかし再びアトゥム神が出現し
この世を再現する、その保証が
オリシス神であるとされ、

それまでの海で泳ぐ魚はそれぞれ、
アメン神・ラー神・プタハ神を表し
天地創造と終焉・この世の光と再生への希望・
天地創造への活性化を意味しているのだそう。

うーん、この頭一つの三匹魚、
まっすぐには進めなさそうですが
それこそ、混沌とした海を
三人寄れば文殊の知恵で
乗り切ってくれそうですね。

あれ?日本の世界観と通ずる部分が沢山?
そう解釈しているだけでしょうけれども(笑)

いかがでしたでしょうか?
私が面白いと思った部分をこれでもかーと、
皆様に押しつけましたが(笑)、
皆様の面白かった・興味深い展示、
出来事を私に教えてください。
記事にします(笑)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n179fc4860bb9
コメント
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