あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

1979年のアート・ペッパー

2016-10-23 | JAZZ
15年のブランクを経て1975年に見事カムバックを果たしたアート・ペッパーは、レスター・ケーニッヒの下で、古巣のコンテンポラリーに3枚のレコードを吹き込んでいますが、その時の演奏スタイルや音色があまりにも以前のものと異なったため、当時、これらの演奏を耳にした時は驚きました。
それから4年後の1979年、一瞬にして消えてしまったアーティスト・ハウス・レーベルに吹き込んだ頃には、往年のフィーリングを取り戻した感があり、この年は、これに続く東京公演を含め充実した演奏を聴くことができます。

「SO IN LOVE」 Artist House AH 9412
  
1. STRAIGHT NO CHASER (a)
2. BLUES FOR BLANCHE (b) 
3. SO IN LOVE (b)
4. DIANE (a)
5. STARDUST (b)
(a) 録音 1979年2月23日
  ART PEPPER(as) HANK JONES(p) RON CARTER(b) AL FOSTER(ds)
(b) 録音 1979年5月26日
  ART PEPPER(as) GEORGE CABLES(p) CHARLIE HADEN(b) BILLY HIGGINS(ds)

上記の通り、2通りのリズム陣がペッパーをサポートしています。
ペッパーがモンクの「ストレート・ノー・チェイサー」を演ることも珍しく、ミス・トーンはあるものの、バックを担当するのがハンク・ジョーンズときては、言うことなしの1曲で、同じメンバーによる「ダイアン」も、しっとりとしたバラード演奏が良いです。
もう一方のグループは、この後、晩年まで演奏を共にするジョージ・ケイブルスがピアノを担当し、この他にチャーリー・ヘイデンとビリー・ヒギンズとくれば、こちらもよだれが出そうな組み合わせです。
3曲目の「ソー・イン・ラブ」のような歌物はペッパーのお得意の曲で、後半でフリーキーな高音を発するものの、全員による流れるような展開が素晴らしいです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする