あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

原 信夫さんを偲んで

2021-06-27 | JAZZ
去る6月21日に94歳で亡くなった原 信夫さんを偲んで、関連アルバムを聴いてみました。

最初は、1967年7月のニューポートジャズ祭に出演した後のスタジオ録音で、このアルバムを最初に聴いた時は、山本邦山の尺八とビックバンドの融合に驚いた記憶があります。
邦山は、ファイナル・コンサートの映像にも再び登場し、ニューポートで演奏した「箱根馬子唄」を再演しています。
「SHARPS & FLATS IN NEWPORT」XMS-10019-J
  

次は1969年にオリヴァー・ネルソンを迎えてのもので、これまでのビック・バンドには無かった斬新な演奏が詰まっています。
A面は、オリヴァー・ネルソンのアレンジによる有名なジャズ曲が、またB面は、オリヴァー・ネルソンの作品集で、変調子も取り入れた難解な曲も難なくこなしており、数曲で披露される菊池雅章の絶妙なピアノ・ソロが、この演奏集の価値を一層高めています。
「3-2-1-0 OLVER NELSON / # & b ′69」XMS-10022-J
  

続いてのアルバムは、1971年12月3日に新宿厚生年金会館ホールで開催されたシャープス&フラッツ結成20周年のライブで、2枚組です。
1枚目は、渡辺貞夫、菊池雅章、日野皓正をゲストに迎え、各人のオリジナル曲がビック・バンド用にアレンジされています。
2枚目は、フランク・フォスターの作品を彼自身がアレンジしており、最終曲の「SHINY STOCKINGS」では3人のゲストも参加した豪華な演奏となっています。
フランク・フォスターは、カウント・ベイシー・バンドを受け持っていた時期がありますが、ここでは、ベイシー・スタイルの雰囲気は全く無く、シャープス&フラッツのサウンドとなっています。
「結成20周年記念リサイタル」 SOLJ 3-4
  

以下は、美空ひばりとのセッションの2枚で、1961年と1965年の録音です。
特にナット・キング・コールの愛唱曲を歌ったアルバムは、アレンジもコールのアルバムに似せています。
後ろの記事は、かってSJ誌に掲載されていたものです。
それにしても、ひばりさんは何を歌っても上手いね。
  

最後はファイナル・コンサートの映像で、2009年7月25日のNHKホールと、7月26日の神奈川県民ホールの両日の演奏から17曲がピック・アップされ、他にシャープス&フラッツの音楽的歴史や、原夫妻のインタビューなどが紹介されています。
こうして何時までも、原さんとシャープス&フラッツの絵を見ながらの演奏が楽しめることは嬉しい限りです。
中に入っていた小冊子の最終ページにあった原さんの後ろ姿が、とても印象に残る1枚となりました。
「A Documentary of The Last Concerts」 EWDV 0166
 

このファイナル・コンサートの模様は、youtubeにNHK BS による7月25日と26日のライブ映像がありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする