今は亡き本田竹曠が、ロン・カーター、トニー・ウイリアムスとニューヨークで録音した2枚のアルバムを聴きました。
1枚目は、本田のオリジナルを集めたもので、録音エンジニアはデヴィッド・ベイカーです。
「ANOTHER DEPARTURE」 FLYING DISK VIJ - 6004
1. CALYPSO STREET
2. SPIRITS FLOW
3. WONDER
4. LONGING
5. PUDDLE
本田竹廣 (p, elp) RON CARTER (b) TONNY WILLIAMS (ds)
録音 1977年5月2, 3日
1曲目は、渡辺貞夫の曲かと思わせるようなカリプソ・ナンバーで、トニー・ウイリアムスのプッシュするドラミングが効果を上げています。
2曲目の「SPIRITS FLOW」はフェンダーで演奏され、重量感あるロン・カーターのベースと、トニー・ウイリアムスのバスドラがズシリと響きます。
レコード裏面の2曲は共に日本的感覚のマイナー調の曲で、「 LONGING」は、後半でのロン・カーターのベース・ソロが、また「 PUDDLE」は、ミデアム・テンポでトニー・ウイリアムスのブラシによるバッキングとの調和が素晴らしく、曲の後半では、テンポを落としてバラード風となり、ロン・カーターのベース・ソロを挟んで、テーマに戻りますが、これも渡辺貞夫さんの曲かと思わせる美しい演奏です。
2枚目は、本田のオリジナル1曲を除き、スタンダードやジャズメンのオリジナルを集めたアルバムです。
「REACHING FOR HEAVEN」 FLYING DISK VIJ - 6008
1. OSTINATO
2. LITTLE B’S POEM
3. LADY DREAM
4. BEAUTIFUL LOVE
5. YOU ARE MY HEART’ DELIGHT
6. PEACE
本田竹廣 (p, elp) RON CARTER (b) TONNY WILLIAMS (ds)
録音 1977年5月2, 3日
こちらのアルバムは、ベテランが手慣れた曲を淡々と演奏しています。
その中で、本田のオリジナルである「 LADY DREAM」は、相変わらず美しい曲で演奏も素晴らしいし、ビル・エヴァンスのフェイヴァリットナンバーである「BEAUTIFUL LOVE」は、比較的早いテンポで演奏され躍動感があります。
デビュー当時の演奏を記録したトリオ・レコードの時代は、タッチも強く独特の雰囲気を持っていましたが、あれから凡そ7年を経たこの2枚は、サポートの2人とのバランスも良く、力強さから上手さに変貌した本田の見事なプレイを楽しむことが出来ます。
2枚を聴き比べると、全曲本田のオリジナルで纏めた「ANOTHER DEPARTURE」の方が、上手く仕上がっていて聴きごたえがあり、私は好みです。
なお下記の2枚は、本田の上記のアルバムと同じ録音エンジニアによる、同じ年の2月にニューヨークの有名なジャズ・クラブで録音されたもので、グレート・ジャズ・トリオとの違いを聴き比べるために、改めて聴いてみました。
「AT THE VILLAGEVANGUARD」Vol 1&2
1. MOOSE THE MOOCHE
2. NAIMA
3. FAVORS
4. 12 + 12
5. CONFIRMATION
6. WILD FLOWER
7. NARDIS
8. LAWRA
HANK JONES (p) RON CARTER (b) TONNY WILLIAMS (ds)
録音 1977年2月19, 20日
こちらはライブ録音ということで、録音自体は迫力と重量感がたっぷり詰まっています。
ハンク・ジョーンズのピアノは輝きを増しているし、トニー・ウイリアムスのバス・ドラの音は大きく、スネアもクリアに録音され、ロン・カーターのベースもバランス良く収録されています。
ヴォリュームを上げると、迫力ある音がスピーカーから飛び出してくる凄い演奏で、意識的にこのような音撮りとしているのでしょうか。
演奏曲目は、ビバップからロン・カーターやトニー・ウイリアムスのオリジナルまで、バライティに入っており、第2集にはビル・エヴァンスのフェイヴァリット・ナンバーの一つである「 NARDIS」もあり、本田の「BEAUTIFUL LOVE」と比較して聴いてみましたが、どちらも聴きごたえある演奏でした。
今更ですが、このトリオの演奏を、一度生で聴いてみたかったです。
それはそうと、2年前の9月にLAのジャズ・クラブで聴いたロン・カーター・トリオの想いでは今もはっきりと残っています。
1枚目は、本田のオリジナルを集めたもので、録音エンジニアはデヴィッド・ベイカーです。
「ANOTHER DEPARTURE」 FLYING DISK VIJ - 6004
1. CALYPSO STREET
2. SPIRITS FLOW
3. WONDER
4. LONGING
5. PUDDLE
本田竹廣 (p, elp) RON CARTER (b) TONNY WILLIAMS (ds)
録音 1977年5月2, 3日
1曲目は、渡辺貞夫の曲かと思わせるようなカリプソ・ナンバーで、トニー・ウイリアムスのプッシュするドラミングが効果を上げています。
2曲目の「SPIRITS FLOW」はフェンダーで演奏され、重量感あるロン・カーターのベースと、トニー・ウイリアムスのバスドラがズシリと響きます。
レコード裏面の2曲は共に日本的感覚のマイナー調の曲で、「 LONGING」は、後半でのロン・カーターのベース・ソロが、また「 PUDDLE」は、ミデアム・テンポでトニー・ウイリアムスのブラシによるバッキングとの調和が素晴らしく、曲の後半では、テンポを落としてバラード風となり、ロン・カーターのベース・ソロを挟んで、テーマに戻りますが、これも渡辺貞夫さんの曲かと思わせる美しい演奏です。
2枚目は、本田のオリジナル1曲を除き、スタンダードやジャズメンのオリジナルを集めたアルバムです。
「REACHING FOR HEAVEN」 FLYING DISK VIJ - 6008
1. OSTINATO
2. LITTLE B’S POEM
3. LADY DREAM
4. BEAUTIFUL LOVE
5. YOU ARE MY HEART’ DELIGHT
6. PEACE
本田竹廣 (p, elp) RON CARTER (b) TONNY WILLIAMS (ds)
録音 1977年5月2, 3日
こちらのアルバムは、ベテランが手慣れた曲を淡々と演奏しています。
その中で、本田のオリジナルである「 LADY DREAM」は、相変わらず美しい曲で演奏も素晴らしいし、ビル・エヴァンスのフェイヴァリットナンバーである「BEAUTIFUL LOVE」は、比較的早いテンポで演奏され躍動感があります。
デビュー当時の演奏を記録したトリオ・レコードの時代は、タッチも強く独特の雰囲気を持っていましたが、あれから凡そ7年を経たこの2枚は、サポートの2人とのバランスも良く、力強さから上手さに変貌した本田の見事なプレイを楽しむことが出来ます。
2枚を聴き比べると、全曲本田のオリジナルで纏めた「ANOTHER DEPARTURE」の方が、上手く仕上がっていて聴きごたえがあり、私は好みです。
なお下記の2枚は、本田の上記のアルバムと同じ録音エンジニアによる、同じ年の2月にニューヨークの有名なジャズ・クラブで録音されたもので、グレート・ジャズ・トリオとの違いを聴き比べるために、改めて聴いてみました。
「AT THE VILLAGEVANGUARD」Vol 1&2
1. MOOSE THE MOOCHE
2. NAIMA
3. FAVORS
4. 12 + 12
5. CONFIRMATION
6. WILD FLOWER
7. NARDIS
8. LAWRA
HANK JONES (p) RON CARTER (b) TONNY WILLIAMS (ds)
録音 1977年2月19, 20日
こちらはライブ録音ということで、録音自体は迫力と重量感がたっぷり詰まっています。
ハンク・ジョーンズのピアノは輝きを増しているし、トニー・ウイリアムスのバス・ドラの音は大きく、スネアもクリアに録音され、ロン・カーターのベースもバランス良く収録されています。
ヴォリュームを上げると、迫力ある音がスピーカーから飛び出してくる凄い演奏で、意識的にこのような音撮りとしているのでしょうか。
演奏曲目は、ビバップからロン・カーターやトニー・ウイリアムスのオリジナルまで、バライティに入っており、第2集にはビル・エヴァンスのフェイヴァリット・ナンバーの一つである「 NARDIS」もあり、本田の「BEAUTIFUL LOVE」と比較して聴いてみましたが、どちらも聴きごたえある演奏でした。
今更ですが、このトリオの演奏を、一度生で聴いてみたかったです。
それはそうと、2年前の9月にLAのジャズ・クラブで聴いたロン・カーター・トリオの想いでは今もはっきりと残っています。