イタリア出身のジャズ・ピアニストと言えば、真っ先に浮かぶのはエンリコ・ピエラヌンツイやフランコ・ダンドレアですが、このルイージ・マルティナーレは、最初のCDを購入した後、暫くの間好んで聴いていました。
今回取り上げたのは録音順に並べた以下の3枚で、何れもイタリアのレーベルから発売されています。
1枚目は、自作曲を中心に数曲のスタンダードを並べた2001年2月15,16日の録音盤です。
「SWEET MARTA」 IREC 128043-2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/38/4e/54ae4fc562d21152e2dbf596be42bc11_s.jpg)
最初の1枚は、発売当時注目を集めたピアノ・トリオ・アルバムで、ベーシストのドリュー・グレスの参加も注目に値します。
4曲目の「A CREW WITH DREW」は、印象的なメロディの曲で、中間部ではドリューのベースで歌っているような様なソロを聴くことが出来ます。
リーダーのマルティナーレのピアノは、力強いタッチと繊細な感情を持ち合わせていて、オリジナル曲に認められる特徴的なメロディ・ラインが美しく、3拍子の「SWEET MARTA」等はその特徴が表われています。
ここに収録されている2曲のスタンダードの中で、その中の「慕情」は、少し早いテンポの演奏ですが、明らかにキース・ジャレットのスタンダーズ・トリオを意識していると思われるような雰囲気を持っています。
2枚目は、同郷出身のファブリッツオ・ボッソを加え、1曲を除いて自身のオリジナルで固めた2001年4月22,23日の録音盤です。
「URKA」 IREC 128053-2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/06/20/577cd160b6f7e1af1acd12c7a65e7c86_s.jpg)
ボッソはトランペットとフリューゲルホーンを使い分けています。
メロディが美しい曲が並んでいる中で、フリューゲルホーンでの曲は、よりソフトな演奏となっています。
1曲(YES I HAVE)だけTAKE2があって、こちらは一層アップテンポで軽快に演奏され、続く「NOTHING IS WRONG」の様に軽いボサノヴァ調も含まれています。
その中で、最終曲の「BACK TO THE ROOTS」は、ラグタイム風の楽しい演奏となっています。
最後は、サックス奏者を加えスタンダードを演奏している2002年12月27日の録音盤です。
「STELLA」 IREC 128063-2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3d/fa/2d96ae836c81ebc20869f4dd754e2e08_s.jpg)
サックス奏者のGI GI DI GREGORIOは、2曲(STELLA BY STARLIGHT、EAST OF THE SUN)でソプラノを、その他の6曲でテナーを吹いていて、全曲を通して彼を引き立てるように演奏が進行していますが、テナーでの演奏は、マルティナーレのサウンドには不釣り合いなように思えます。
なお、以下の3枚は、いずれも日本で発売されたものですが、最後に掲載した「Le Sue Ali」は、偶然にも最初のトリオ作品である「SWEET MARTA」と同じメンバーによる2005年2月16日の録音となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/39/a1/c6222e76869de9b24b7f8df5e6930b18_s.jpg)
2曲目の「SOFT」での、ドリュー・グレスの力強いベースは相変わらずで、続くタイトル曲である「Le Sue Ali」は、美しいメロディがドラムスのブラシによるプッシュで軽快に進行し、ここでもドリュー・グレスのソロが堪能できます。
このアルバムでも最後の2曲でスタンダードを収録していますが、マルティナーレのオリジナルの様な雰囲気を持った演奏に生まれ変わっており、全体を通して充実した演奏と、クリアな録音により素敵なアルバムに仕上がっています。
このアルバムを始めとして、ルイージ・マルティナーレはピアノ・トリオの演奏が良いです。
今回取り上げたのは録音順に並べた以下の3枚で、何れもイタリアのレーベルから発売されています。
1枚目は、自作曲を中心に数曲のスタンダードを並べた2001年2月15,16日の録音盤です。
「SWEET MARTA」 IREC 128043-2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/24/84/7fdb954d6bf744261026dbbba10d68b9_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/38/4e/54ae4fc562d21152e2dbf596be42bc11_s.jpg)
最初の1枚は、発売当時注目を集めたピアノ・トリオ・アルバムで、ベーシストのドリュー・グレスの参加も注目に値します。
4曲目の「A CREW WITH DREW」は、印象的なメロディの曲で、中間部ではドリューのベースで歌っているような様なソロを聴くことが出来ます。
リーダーのマルティナーレのピアノは、力強いタッチと繊細な感情を持ち合わせていて、オリジナル曲に認められる特徴的なメロディ・ラインが美しく、3拍子の「SWEET MARTA」等はその特徴が表われています。
ここに収録されている2曲のスタンダードの中で、その中の「慕情」は、少し早いテンポの演奏ですが、明らかにキース・ジャレットのスタンダーズ・トリオを意識していると思われるような雰囲気を持っています。
2枚目は、同郷出身のファブリッツオ・ボッソを加え、1曲を除いて自身のオリジナルで固めた2001年4月22,23日の録音盤です。
「URKA」 IREC 128053-2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/09/8c/4235dcc9df186bad1de380b87ea2ebfb_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/06/20/577cd160b6f7e1af1acd12c7a65e7c86_s.jpg)
ボッソはトランペットとフリューゲルホーンを使い分けています。
メロディが美しい曲が並んでいる中で、フリューゲルホーンでの曲は、よりソフトな演奏となっています。
1曲(YES I HAVE)だけTAKE2があって、こちらは一層アップテンポで軽快に演奏され、続く「NOTHING IS WRONG」の様に軽いボサノヴァ調も含まれています。
その中で、最終曲の「BACK TO THE ROOTS」は、ラグタイム風の楽しい演奏となっています。
最後は、サックス奏者を加えスタンダードを演奏している2002年12月27日の録音盤です。
「STELLA」 IREC 128063-2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1b/52/7464d51df4386541442aa37736d5ca8d_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3d/fa/2d96ae836c81ebc20869f4dd754e2e08_s.jpg)
サックス奏者のGI GI DI GREGORIOは、2曲(STELLA BY STARLIGHT、EAST OF THE SUN)でソプラノを、その他の6曲でテナーを吹いていて、全曲を通して彼を引き立てるように演奏が進行していますが、テナーでの演奏は、マルティナーレのサウンドには不釣り合いなように思えます。
なお、以下の3枚は、いずれも日本で発売されたものですが、最後に掲載した「Le Sue Ali」は、偶然にも最初のトリオ作品である「SWEET MARTA」と同じメンバーによる2005年2月16日の録音となっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1e/5f/e6c36c071971ad8cc6bdb711439760f3_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/22/91/7452c6845a63373ab2c493dab604bbf7_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/39/a1/c6222e76869de9b24b7f8df5e6930b18_s.jpg)
2曲目の「SOFT」での、ドリュー・グレスの力強いベースは相変わらずで、続くタイトル曲である「Le Sue Ali」は、美しいメロディがドラムスのブラシによるプッシュで軽快に進行し、ここでもドリュー・グレスのソロが堪能できます。
このアルバムでも最後の2曲でスタンダードを収録していますが、マルティナーレのオリジナルの様な雰囲気を持った演奏に生まれ変わっており、全体を通して充実した演奏と、クリアな録音により素敵なアルバムに仕上がっています。
このアルバムを始めとして、ルイージ・マルティナーレはピアノ・トリオの演奏が良いです。