アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

オキザリス・バーシカラー - 床屋のポール

2025-02-03 07:00:00 | みんなの花図鑑

ちょっと前まではほとんどつぼみだったのに、今日通りかかったら、ほら、このようにほとんど、開いていました。
あっという間でしたネ。




上から見ると、白いだけで、面白くないですねぇ。。。




花の名前ですが、ーシーカラー ではなく、 Oxalis versicolor (versicolor はラテン語で「色変わりの」を意味します。)なので「ーシカラー」 あるいは「ヴァーシカラー」です。 ただ 「バーシ(ヴァーシ)カラー」は 英語読みなので、ラテン語読みすれば 「オキザリス・ウェシコロル」となるようです。

(注)ラテン語では Vという字と U という字はもともと同じ字で、「下が丸い U は母音として、下が尖った V は子音として使う」という使い分けは時代が下ってから確立されたものです。現代でもラテン語を書く時には U の代わりに V が使われることがあります (「ラテン文字の読み方と発音」)




和名では 「しぼりかたばみ」というようです。
英語では 「Barber's poleというようです。
いずれも 側面の模様に着目してますよね





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ハボタン(葉牡丹) - 雨に濡れ

2025-02-02 07:00:00 | みんなの花図鑑

日本におけるハボタン(葉牡丹)は、江戸時代前期 オランダより食用ケールがもたらされたことに始まったと言われてます。




「葉牡丹がその名前で紹介されたのは、博物学者山岡恭安が「本草正正譌(ほんぞうせいせいか)」(1778年)で「ボタンナ、一名ハボタン」と記載したのが最初のようです。」(タキイ最前線WEB 「 世界で初めての輝き 新しいタキイの葉牡丹「プラチナケール」誕生の軌跡 第一章 時代を彩る華麗なるタキイ葉牡丹」)



「ハボタンは日本を中心に品種改良が進み、江戸時代から東京で改良されてきた丸葉系、明治中期に名古屋地方で縮緬系ケールを交配して改良された縮緬(ちりめん)系、戦後大阪地方でつくり出された大阪丸葉系、1977年に発表された切れ葉系、さらにメキャベツ(芽キャベツ)と交配してつくられた系統のほか、葉に光沢があるものなど世界屈指の多様な系統があります。」(みんなの趣味の園芸「ハボタンとは」)




ハボタンは 別名「ハナキャベツ」からも分かるように、アブラナ科アブラナ属の植物で、葉物野菜のようにとう立ちをします。






通常3月~4月頃になるととう立ちが始まり、伸びきった中心には菜の花のような黄色い花を咲かせます。

(出典:Wikimedia commonsファイル:Brassica oleracea var. acephala4207945ハボタン.jpg)




従来のハボタンは、葉の表面にブルーム(白い粉)がつき、グレー味を帯びた色彩になります。このブルームをなくし、鮮やかな色彩の照葉タイプに改良したものが、タキイが開発した「プラチナケール」という品種で、今ではこのタイプが主流です。




プラチナケール (室内)
























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雨の緑化センターにて (6) その他

2025-02-01 07:00:00 | みんなの花図鑑
雨の緑化センター、第6回(最終回) は その他の木を一挙公開します。 あまりピントの合った写真が撮れなかったので (´∀`)
では、 アイウエオ順に どうぞ・・・



イイギリ



イイギリ(飯桐、学名:Idesia polycarpa)は、ヤナギ科(クロンキスト体系など従来の分類ではイイギリ科とされていた)の落葉高木。和名「飯桐」の由来は、昔、葉で飯を包んだためといわれる。果実がナンテンに似るためナンテンギリ(南天桐)ともいう。イイギリ属の唯一の種。(wiki「イイギリ」)





ウメ



梅園のウメです。ロウバイと一緒に植わっています。






ウメモドキ(モチノキ科)



赤い実はもうほとんど落ちていました(あるいは 鳥に食われたのかも)。






ヤバネヒイラギモチ(モチノキ科)



実習園にあるヤバネヒイラギモチです。名前は 「シナヒイラギ」とも呼ばれますが、それだと ヒイラギの仲間と勘違いされやすいので、最近はヤバネヒイラギモチを使っています。日本で クリスマスの飾りつけに使われるホーリー(モチノキ) は ほとんどがこの ヤバネヒイラギモチ( 別名は「チャイニーズホーリー」)です。




タニウツギ



前に ヒメウツギやさらさうつぎの徳利型の抜け殻を見たことがありますが、ウツギといっても、こちらは スイカズラ科なので、種子の残骸もおのずと違ったものになります。




ヤブサンザシ

まだヤブサンザシの赤い実が残っていました。さすがに 少し萎んでいますが。 画像がピンボケすみません m(_ _)m






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雨の緑化センターにて (5) アオモジ

2025-01-31 07:00:00 | みんなの花図鑑
雨の緑化センター、その5

果実のように見えますが、これが アオモジという木の つぼみ です。 (バックの赤は サザンカです)




上を向いた枝先に、鈴なりに小さな緑色の粒々のつぼみをつけるアオモジ。 クスノキ科の木です。
私はまだ確認してないのですが、 クロモジ、シロモジ、アブラチャン、ダンコウバイなど、 よく似た黄色い花を咲かせる木がたくさんあります (´・ω・)



先だって、JA産直の園芸コーナーで 切り花として売ってました。




アオモジは主に西日本が自生地のクスノキ科の落葉樹です。アオモジという名前の他に、「ショウガの木」という別名もあります。また、地域によっては「卒業花」という名前で呼ばれる場合もあり、これはアオモジの開花時期がちょうど卒業式のころの3月に咲き誇ることからだそうです。 (LOVEGREEN「春の訪れを感じさせてくれる枝もの!アオモジ」)




つぼみの状態のアオモジは青っぽい緑色。しばらくすると、つぼみの色が黄緑っぽくなって、はじけるように開花します。(同上)




センターに隣接する雑木林の アオモジ です。
アオモジの分布は 「本州の岡山、山口、九州、沖縄、さらに台湾・・・」 とありますが、 植栽されていたアオモジの種を鳥が運んで 生えてきたのでしょうか、周辺の林には けっこう見られます。





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雨の緑化センターにて (4) ミツマタにヤイトバナが

2025-01-30 07:00:00 | みんなの花図鑑
雨の緑化センター、その4

ヤイトバナ(〇ク〇カズラ) に雨。




ヤイトバナのつるは どこに絡まってるのかというと、 ミツマタです (´・ω・)




画面の白いスジは 雨です。 撮影データを調べたら、 ISO 800 の 露出時間は 1/200秒 でした。




蕾の付け根に絡みつかれて、首を絞められているみたいなミツマタ。




ミツマタの花には 花弁がないのだそうです。ミツマタのつぼみのふさふさは 萼なんですって。 萼筒の先端が開いて 内側の鮮黄色が見えるようになるまで、まだひと月以上かかりそうです。






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